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インターナショナル

イスタンブル・オーガニックツァー Vol. 4 ELTA-ada

GON Japan 中村実代がお届けする世界のオーガニック情報。イスタンブール・オーガニックツアーシリーズ第4回はイスタンブルのお店オーガニックブティーク・アダのエニス・オクタイさん。オクタイさん一家はエーゲ海に浮かぶトルコ最大の島でオーガニック農場を経営しています。

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エーゲ海の島にあるオーガニック農場

夕方遅くなって着いたのが、トルコのギョクチャアダ(Gökçeada)という島でオーガニック農場(酪農)を経営している一家のイスタンブルのお店オーガニックブティーク・アダである。adaはトルコ語で島という意味。

野菜やフレッシュなミルクやヨーグルトなどは売れてしまっていたが、オーナー一家の息子さんのエニス・オクタイさんに話を聞くことができた。

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右がオクタイさん

一家が酪農をやっている島、ギョクチャアダはエーゲ海に浮かぶトルコ最大の島である(東西30キロ、南北13キロで総面積290平方キロメートルほど)。

イスタンブルからギリシア方向に450キロメートルほど離れたところで、一番近い本土の港から船で1.5時間ぐらいのところに位置している。島内には7つの村があり人口はおよそ8000人。

おもな産業は農業と漁業、観光である。栽培されている作物はオリーブやぶどう、ひまわりなど。島には手付かずの自然も残り、水が非常にきれいなのでウィンドサーフィン、スキューバダイビング、クロスカントリーや自然観察などのための観光にも適している。

オクタイさんのオーガニック牧場もあるのでエコツーリズムにぴったりの島といえる。実際、オクタイさんは今後宿泊施設も用意してファームスティが出来るようにしたいと考えているそうだ。

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エンジニアからオーガニック農場経営へ

オクタイさんの父親はもともとエンジニアだったが、田舎育ちで作物を育てるのが好きだった。2004年、50歳でリタイアして、夢と考えていたオーガニック農場の経営に乗り出した。

トルコ本土の土地より孤島のギョクチャアルダの土地のほうが化学肥料や農薬に汚染されていなくて、有機農業に適していると判断し国有地300ヘクタールを30年間のリースで借り上げ移り住んだ。

オーガニックに転換するにあたっては2007年にスイスの認定機関IMOのサポートがあったこともあり順調に進められた。今ではすべての農地面積がオーガニック認証を受けている。

まず、オリーブオイルで始めた。ギリシア原種のオリーブLadiolia の木を16,000本植え付けた。そして、他種のオリーブをブレンドすることなくこの種のオリーブオイルだけで製品化した。5トンのタンクを備え、製造施設も有し、ボトリングまで島でやっている。

このオリーブオイル自体はギリシア原種として差別化でき、甘みがあり、フルーティでおいしく好評であったし、今も高い評価を受けていて、トルコ国内のオーガニックスーパーや有名店で販売されている。

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オーガニックブティーク・アダ/オリーブ製品の棚

 

トルコで最初の乳製品のオーガニック認定を取得

しかし、年間20-30トンのオリーブオイルだけで経営して行くには十分ではなかった。
そこで畜産に乗り出した。まず、卵から初めたが、今では乳製品が中心となっている。オクタイさんの農場はトルコで最初に乳製品のオーガニック認定を取得した農場である。現在では、500頭の牛と400頭のヤギ、500頭の羊を飼っている。エサは自給自足である。

牛は、冬場は小屋に入れるが、家畜は放牧状態で飼育している。羊は乳のみを使い、毛は製品化はしていなくて、村の人に分けているので毛糸にして使っているようだとのこと。

乳製品は非常に需要があり供給が追いつかない状況である。夕方行った店でも空の棚がめだった。

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オーガニックブティーク・アダ/乳製品の棚

オリジナルブランドADA

ADAブランドの乳製品やオリーブオイルは国内の有名オーガニックショップやスーパーのオーガニックコーナーで広く扱ってもらっている。ロゴやイラストがかわいいし、どの製品もパッケージがとても素敵なので聞いてみると、アンカラに住んでいる友人のデザイナーが考えてくれているとのこと。

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トルコ製のチョコレートは普通2、3トルコリラのところ、ヨーロッパ企業のチョコレートが7リラや11リラなど、ずいぶん高い値段がついていたので気になって聞いてみると、周りが高級住宅街なので十分販売できるという。(1トルコリラは約50円ほど)

店には乳製品やオリーブオイルなど自社製品をメインに洗剤やケア用品も置かれている。
乳製品の購入を目指して来店する母親が多いそうである。

本当なら、英語の勉強に留学したカリフォルニアで知り合ったという日本語ができる韓国人の奥様も同席する予定だったが、まだ幼い息子さんが風邪で発熱して同席できなかった。日本語でもっと詳しく話が聞けたのにと思うととても残念!

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