中米小規模生産者の日本有機・認証市場における可能性 に関するレポート作成の覚書(今井 登志樹)

日本の有機動向については、先述した<マーケット総覧2003>を下敷きにして、更に消費者の消費動向、企業・量販・小売販売店の取り組み実態など、有機食品ばかりでなく、今年より厳しいガイドラインとなった特別栽培農産物の動向についてもレポートした。

 
特に今回は首都圏のデパート、スーパー、自然食品店、ディスカウントストアから100円ショップまで、どんな有機食品が並んでいるか?慣行の同一商品との価格差はどうか?といった調査を約60店舗で行い、興味深いデータも得た。紙数もなく、詳しくは紹介出来ないが、この仕事を通じて<マーケット総覧2003>を更に充実した<有機動向2004>が出来上がることになるだろう。期待してお待ち頂きたい!

 
最後に
今後、このレポートはスペイン語にも翻訳され、英訳本とそれぞれに製本して、この秋には中米各国の農業関連機関や、FAOの各種機関に配布されることになる。日本市場をターゲットとするかどうかは別として、中米7カ国での有機農業の推進につながることを願っている。
今回のオーガニックEXPOのセミナーでは、このレポートの一端を紹介させて頂くが、11月30日にはIFOAMジャパン主催の<オーガニックフォーラム2004>を、憲政記念会館で開催し、更に詳しくお伝えすることが出来るだろう。このフォーラムではIFOAMの代表であるグンナー氏らを招き、世界の有機農業動向や、IFOAMで現在進められている<有機農業の使命>の見直しについての講演を行う予定である。

 
出典:BioFach Japan 2004 公式ガイドブック
執筆者:IFOAMジャパン事務局今井 登志樹

PROFILE:
IFOAMジャパン2001年8月NPO法人として発足。IFOAMに加盟し、有機農業運動を積極的に進めてきた生産者、流通団体、登録認定機関などが中心となり、賛助会員とともに日本の有機農業発展に向けた諸活動を行う。

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