2010年住へも拡大するオーガニックEXPO!(オーガニックEXPO事務局)

「住」の問題を解決するには

このように、現代の「住」は、人の健康や人生、そして環境に重大な影響を及ぼしていることがわかる。こうした問題を解決するひとつの方法は、日本の高温多湿気候に適した構法と、石油由来の建材や化学製品を使用せず、自然の素材や建材を採用することである。その上で、耐震性を高めるために建築工学を、また断熱性や快適性の向上に建築物理学を駆使し、さらに建築生態学(バウビオロギー)の観点から、住宅設備機器の製造時や運送時、建築時、廃棄時に消費するエネルギー量(グレーエネルギー)を評価する視点や、建築資材の地産地消をも考慮した考え方が求められる、と言えよう。

オーガニックEXPO「住」部門が目指すもの

こうした現代の「住」が抱える問題を解決するための具体的な手段や方法を展示・発表する場がオーガニックEXPOの「住」部門である。今年の出展ブースでは、上述した疾病の対策に有効な製品が展示され、セミナーではこれからの「住」の目指すべき指標となりうる「有機空間」についての講演をはじめ、「住」に関する有益な情報が発表される。
今後、オーガニックEXPOの「住」部門は、他の部門同様、「オーガニック」をベースにし、「住」部門ならではの要素も考慮に入れた出展基準を設ける予定である。そして来場者(消費者)や出展者にとって、この「住」部門は、健康で快適に、幸せに暮らせ、環境にも負荷を与えず、安心・安全で長寿命の住まいに対する一つの基準となることを目指したい。

 

出典:BioFach Japan 2010公式ガイドブック
執筆者:オーガニックEXPO事務局

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