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文献集

オーガニックコットンの現況(日比 暉)

1. はじめに

業界では、オーガニックコットンが注目を集めている。この不況期、とくに繊維製造業界がひどい状況の中で、オーガニックコットン製品は右肩上がりの売れ行きを続けているからである。
しかし、実態を見ると、数量が少なく、綿製品のなかで1%にも満たない、ニッチ商品として伸びている段階である。
いま、繊維製品の製造業は、崩壊の寸前の様相を呈している。いい企画を立てても、数量がまとまると、海外生産に回してしまう。国内で生産するのは、海外生産が見向きしない、量の少ないものか、ごく特殊なものに限られているのが現状である。オーガニックコットン製品は、ちょうどそのような特殊なものと言えるのかもしれない。

 

2. オーガニックコットン製品に対する消費者のイメージ

経済産業省は、店頭で「オーガニックコットン」と表示された商品をよく見かけるようになったが、はたして本当にオーガニックコットンであるのかどうか、消費者保護の観点から、明確にする必要があるということで、2008年度から2年がかりで、調査を行い、対策を検討した。
その調査の一環として、野村総研が消費者調査を行い、その中で第1表の設問に対する消費者の回答を集計した。

上の3つの質問項目は、環境面に寄与しているという正しい答で、かなり実態が理解されていると考えることができる。
下の3つの質問は、からだにいいという回答で、半数以上の人が肯定している。これも現状では正しいが、説明の仕方によっては誤解を生む問題を抱えている。

その理由は、「オーガニックコットンだから、安心して身に付けることができる」「オーガニックコットンだから、肌触りが良い」という短絡した誤解を生むからである。

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3. 通常の綿花栽培とオーガニックコットン栽培の違い

第2表は、通常の綿花とオーガニックコットンの栽培方法の違いを対比したものである。オーガニックコットンの栽培には、労力がかかり、天候や病虫害のリスクは高くなる。

オーガニックコットンの生産量は、2007/08年度、146,000トン(世界綿花生産の0.55%、前年比2.5倍)、2008/09年度、175,000トン(0.56%、前年比20%増)であった。生産は増えているが、通常の綿花生産に比べると、ごく小さな規模にすぎない。

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