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文献集

いま、有機って伸びているんですか?(作吉 むつ美)

あいかわらず、検査をしている。多少の波はあるけれど、やはり現場に行き、生の状態をみることは、程度の違いこそあれ、なにか新たな発見や気づきがある。それは刺激的でおもしろい。全部とは言わないが、美味しいものに出会える。でも、改めて思うが、作り手や運び手がいてこその消費であり、仕事である。この場を借りて生産流通に携わる方々に感謝の意を表したい。厳しいご時世だけれど、待っている人はいますよ!

 

さて、今回は検査の現場で、場つなぎに、あるいは雑談中に、よく尋ねられることをテーマにしてみたい。「検査でほとんど毎日出られるんですか?」「いま、有機って伸びているんですか?」

 

まず第一に、検査で毎日出かける、などという離れ業は、よほどの体力、気力がないと無理だ。そもそも、検査というのは、日程の調整ができると、まずは書類審査。そして現場の検査に入る。もどってから報告書を書く。ただし、たとえ2〜3時間でコンパクトに終わる現場の検査であっても、一日で完成するという美しい作業になることはごくわずか。膨大な書類を読み込むために、数時間かかることもあれば、移動時間で往復8時間という場合もある。あるいは、是正報告の確認が何度にもなったり、出てこなかったり。通常、並行して複数の検査を抱えているのだが、多いと心臓に悪い。
とはいえ、私のようにフリーランスで請け負う者にとっては、検査とはシンプルで完結性の高い仕事である。しかし認証機関は年間を通じて、様々な届けや、判定結果がでるまで、幾度となく事業者とやりとりを繰り返している。私は複数の認証機関と契約しているが、その対応はそれぞれである。事業者にとって、よい認証機関と巡り会うことは、本当に重要なことだと、つくづく思う。しかし、検査員がよいと思う認証機関と、事業者にとってよいと思う認証機関は違うだろう。検査員は報酬が高いほうがありがたい→認証費用が高くなる→事業者にとっては負担が大きい、ということで、単純にみれば真逆の評価になるはずだ。とはいえ、実際はそう単純ではない。結論をいえば、業務の質と価格がよい案配であれば、双方納得できるのはないだろうか。

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