韓国紙で1月に掲載されたオーガニック関連情報

2015年1月29日

お隣、韓国のオーガニックはどれくらい盛り上がっているのだろう。2015年1月に韓国紙に掲載された記事を紹介する。

1月22日、ハンギョレ紙に、「韓国人の69%は、健康に良い食品に対して財布を開く意思がある」と題した記事が掲載された。

韓国の食品業界が将来の成長の機動力として「健康食品」に注目する中で、ニールセン社は昨年8月13日から9月5日にかけてアジア・ヨーロッパ・北米・アフリカなど60カ国で300万人以上の消費者を対象に、健康とウェルネスのグローバル調査を行った。韓国では調査対象(合計506名)の69%が健康に役立つ食糧のために投資する意思があると回答した。ただし、「信頼できるメーカーの製品に限られる」という。

健康的な食事のために天然香辛料を使用した食品(65%)、100%の自然食品(60%)、食物繊維の含有量の高い食品(55%)、遺伝子操作のされていない食品(54%)、低塩食品(54%), 人工色素が含有されていない食品(47%)などには、追加の費用を支払う意思がある。

88%が「有機食品と自然食材のコストが高いことは了解」し、69%は「可能な限り地域で生産された食品や有機食品を選択する」と答えた。また、64%が「食品の質は価格よりも重要である」としているが、71% は「主に割引価格の食品を購入する」と答えるなど、実際の購買行為と認識には違いがあった。

「健康的な食事のために食味を放棄することはできない」という意見が54%で、世界の平均(38%)より高かった。
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1月23日の朝鮮日報には、薬剤師が育てたオーガニック緑茶が注目されている済州市の緑茶園「茶喜然(タヒヨン)」が紹介されている。

オーナーのパク会長は、土地そのものが殺虫剤で汚染されていたら、本物のオーガニックと言うことができないので、2004年、ほとんど原始林の状態の土地を見つけ購入した。その土地は、水はけが良く湿度も高く、緑茶の栽培には最適な場所であった。1年かけて立木を整理し、土地を耕して畑にし、自動的に養分を供給するイスラエル式自動施肥システムを敷いた。そこに2年生育の有機緑茶苗木33万本を植え、魚、ニンジンで作られた発酵液を肥料として供給し育てた。こうして2007年に最初のお茶を収穫したという。

緑茶園「茶喜然(タヒヨン)」はお茶をテーマとした、身も心も癒してくれるヒーリングスペースでもある。ここでは、茶摘みや茶揉みなど様々なお茶作りの体験や無公害の電気カートに乗って茶畑の道を巡る一味違った体験をすることができる。溶岩でできた国内唯一の天然洞窟カフェも人気。「茶喜然(タヒヨン)」で栽培されたオーガニック緑茶を使った料理を味わうこともできる。

お問い合わせ: 064-782-0005
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同じ23日の毎日経済では、釜山市が発表した「官民共同主催展覧会支援事業」のなかに有機農業親環境博覧会(主催:メッセ・コリア)が入っているとしている。韓国では今年9月には、IFOAMが後援するISOFAR 2015 Goesan / International Organic EXPO Korea + Industry Fairが開催されるなど、韓国オーガニックの盛り上がりが期待される年になるようだ。

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サマリー翻訳:篠原 一夫

 

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