環境省 ウォーターフットプリント算出事例集を公表

環境省は、国内企業によるウォーターフットプリント算出を促進し、水資源の保全や有効活用のためにウォーターフットプリントを効果的に活用していくことを目的として、国内外の算出手法や国内企業による具体的な算出事例等をとりまとめた「ウォーターフットプリント算出事例集」を公表した。
 
世界の水問題や水資源の保全に向けた普及啓発のため、あるいは企業のサプライチェーンの改善のため等に活用が注目されているウォーターフットプリント(原材料の栽培・生産、製造・加工、輸送・流通、消費、廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で直接的・間接的に消費・汚染された水の量を定量的に算定する手法)。
 
ウォーターフットプリントに関する国際規格化作業が進行し、海外でのウォーターフットプリント研究事例が増加している一方、国内では算定事例が少なく、新たに算定を試みようとする事業者等にとって参照すべき事例が限られてた。そこで、国内事業者がウォーターフットプリントを有効に活用していくことができるよう、国内の事例を増やし、取組みやすく、活用が可能な算定方法を検討していくことが有効であることから、環境省ではウォーターフットプリント算出における課題の抽出や、ウォーターフットプリントのさらなる普及・活用に向けた方策検討を目的として、平成25年1月に、ウォーターフットプリントに関する国内の有識者、ウォーターフットプリント活用に先進的に取り組んでいる企業が一堂に会した 「ウォーターフットプリント算出に関する研究会」を立ち上げた。
 
会では、水質汚染に関連する評価を中心に国内外のウォーターフットプリントの算出に関する様々な手法について整理・確認し、企業協力のもと、それらの手法を用いて具体的な製品のウォーターフットプリントの算出・分析を行ってきた。その成果として、国内企業がウォーターフットプリント算出の際に参考にできる事例集「ウォーターフットプリント算出事例集」が取りまとまったので、公表することになった。
 
「ウォーターフットプリント算出事例集」の構成は以下のとおり:
 
1.ウォーターフットプリントとは
1.1 ウォーターフットプリントの概念
1.2 ウォーターフットプリントの開発経緯と国際規格化の議論
1.3 ウォーターフットプリント評価の目的と手法の関係
2.ウォーターフットプリント算定手法 ~衣類製品を対象としたケーススタディ~
2.1 目的と調査範囲の設定
2.2 インベントリ分析
2.3 ウォーターインパクト評価
2.4 結果の解釈
3.評価事例集
3.1 農作物/食料品(うるち米、ピーマン、MicVac調理品(肉じゃが)、豚肉)
3.2 工業製品(給食用食器、事務服(ベスト)、洗濯機、冷蔵庫、シャンプー(植物由来プラスチック容器を使用))
4.データベース/算定ツールの紹介
 
更に詳しい内容と事例集のダウンロードはこちらから
 
 

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