イスタンブル・オーガニックツアー Vol. 5 City Farm

スタートはオーガニック卵から

オーガニックには付加価値があると確信してスタートさせたものの、最初は商品のバラエティが足りなかった。伝統的なドライフルーツだけが多く、客はぜんぜん満足してくれなかった。そんな状況の中で、どうしても商品バラエティが必要だ、出来れば毎日必ず消費される商品、いつも食卓に上るものをたくさん扱おうと考えた。

こうして、最初に着目したのがオーガニック卵だ。即刻、オーガニック卵が生産できるようサポート体制を構築した。

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大豆プロティンがニワトリの栄養に良いことを考え、ニワトリの飼料原料生産のためにウクライナで400人の農民を雇用して、大豆やクローバーを栽培させることにした。トルコはGMOを禁止していないから、禁止しているウクライナのほうが安全だと考えたからだ。

卵とチキンの生産者にはこれらの材料を使った飼料を供給するサポート体制を作った。こうした方法で生産するオーガニック卵は慣行のほとんど倍の値段になってしまったが、よく売れるという。卵10個で9.95リラである(およそ500円)。現在では、卵は1ヶ月50万個生産、最大100万個までは生産可能な状況となっている。

さらには、日々消費されるミルクやチーズ、ヨーグルトの乳製品、生鮮野菜、果物、パンの取り扱いやトマトペーストなど加工品の製造も始めた。City Farmのオーガニック食品はすべてスイスの認定機関IMOの認証を取得している。

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City Farmの店はイスタンブルに7店舗、アンカラとイズミールに各1の9店舗が運営中で、ボトロームに1店舗計画中である(2014年2月現在)。インターネットでの販売も積極的に行っている:http://cityfarm.com.tr/英語サイトもあり、多くの商品が並んでいるので参考に出来る。なお、1トルコリラは、計算しやすく50円で換算すると良いだろう。(実際は47~8円)

商品の製造量に余裕があれば他のスーパーや自然食品店に卸もしている。最近では普通のスーパーでもオーガニック食品を積極的に扱うようになっており、トルコで最大チェーンのスイス系スーパー・ミグロスやフランス系のカルフールにも卸しているという。しかし、賞味期限が短いものは、自分でコントロールできるよう限られた店で売るようにしている。

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