オーガニックEXPOで紹介される自然化粧品(中村実代)

BioFach

さらにBioFachでも一定の基準があります。認証機関や第三者機関の認証を受けていない化粧品については下記の必要条件をクリアしていなければなりません:
●完全な成分表示がある(INCI, CTFA)。
●最終製品の動物実験をしていない。
●INCI、CTFAに基づく保証期限/最大有効期限の表示 がある。
●冷圧法または水蒸気蒸留による純芳香油である。
●中性油脂以外の合成(人工)油脂や鉱物油製品を使用 していない。
●合成芳香族アミンを使用していない。
●EDTA/NTA複合分子、ホルムアルデヒド、ホルムアル デヒド分解剤を使用していない。
●合成麝香を使用していない。
●有機ハロゲン化合物を使用していない。
●PEGなどの合成保存料のような問題のある物質を2、 3種類以上使用していない。

 

自然・オーガニック化粧品の基準の一端をご紹介しました。さまざまな機関によって内容的に統一が取れていないとの印象があります。化粧品の内容や製造過程はそれほど個性的で微妙なものなのだからなのでしょう。しかし、自然化粧品の対する消費者の関心が高まれば、今後、その基準が世界中でさらに整備されていくものと思われます。日本でも自然指向の化粧品が増えています。日本のメーカーの中にも認証を受けようとする企業が出てくるのではないでしょうか。化粧品はその品質が表面からではわかりにくい製品のひとつですが、誰もが一目で信頼できる製品だということがわかる製品が増えることは、消費者にとって望ましいことといえるでしょう。

 


出典:BioFach Japan 2006 公式ガイドブック

執筆者:中村実代

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