2014年05月07日

2050年には90億に達すると言われている地球の人口だが、増加する20億人分の食料を確保するために、今から何らかの有効な対策を講じる必要がある。温暖化と人口増加の危機が迫る今世紀に、食料問題が新たに浮上している。対応策を探る専門家は、家族単位での小規模農家で実践されている農業手法に注目しているという。
つまり、長期的に見た場合、昔ながらの持続可能な技術を用いる新興国の小規模農業こそ、温暖化に対応しながら世界の食料安全保障を実現する手立てとして最適との声が上がっているのである。現在、家族単位で農業を営む世帯は世界で5億戸を超える。大半は収穫量が限られた自給自足農家で、市場で売る作物を栽培する余裕はほとんどない。しかし、全生産量を合計すると世界の食料の56%以上に上るという。

小規模農家は持続可能性のより高い農業技術を用いながら十分な量の食料を常時確保しており、世界の食料安全保障に対する貢献度が高いと、持続可能な農業の推進団体「Food Tank」は、今年3月、家族経営農業に関するレポートで発表している。

レポート内容をさらに詳しく知るには毎日新聞 サイトへ。