いよいよ、開催まで1週間を切った「とことんオーガニックシンポジウム2015」。その内容を先取りして、永田町星陵会館で開催される25日午後の部を要約し、ご案内します。

【午後の部 14:30-18:00】

14:30 プログラムⅧ パネルディスカッション3

「地産企消」の可能性-企業が農家から農産物を直接買い取り、「提携」する仕組み-

Mr.Kaneko_b NPO法人全国有機農業推進協議会理事長 霜里農場 代表 金子美登氏

TPP加入で日本の農家や農村地帯が壊滅的な打撃を受ける可能性すらある情勢の中、日本の農業は今後、厳しい国際競争にさらされる命運にあります。里山と田園風景など日本固有の景観を作り、生物多様性を守り、健全な土壌を作り、その結果として安全な食を提供する農業、それこそ国民が納得し、税金を使い、国民の意思で農業の維持発展のために環境直接支払い(助成金)を行う意味があるものです。

来るべき時代に向けた企業と農業のコラボレーションによる地域づくり、農業が自立していく経営戦略など、その最前線を探るとともに、「地産企消」あるいは「コミュニティ・サポーティッド」ならぬ「カンパニー・サポーティッド・アグリカルチャー(CSAⅡ)」の可能性を考えます。

一般社団法人グリーン経営者フォーラムの企画で、同フォーラム代表理事であり「オルタナ」編集長の森摂氏を司会に、企業と農家間の「提携」についてお話くださるパネリストは以下の方々です。

パネリスト

金子美登(NPO法人全国有機農業推進協議会理事長 霜里農場代表)

山本拓己(株式会社オクタ代表取締役社長)

藻谷浩介(株式会社日本総合研究所調査部主席研究員)

*金子美登氏はNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられました:
命の農場で、土に生きる 農家・金子美登


16:00 プログラムⅨ リサーチ発表

有機表示をめぐる混乱とオーガニックに関する消費者意識

青木恭子 (法政大学経営大学院IM研究科小川孔輔研究室アシスタント)
小川孔輔 (法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科教授)

有機JAS法に抵触する表記で、優良誤認を期待する商品、有機JAS法管轄外の分野の商品に、「オーガニック」と銘打ったものが急増しています。その実例をレポートするとともに、これらの商品がマーケットにおいてどのような影響をもたらすのか、この流れをよい方向に導くため今後はどのような法整備やシステムが必要になるのかについても提言します。


16:15  プログラムⅩ パネルディスカッション4

これからの地域スーパーの活性化-キーワードは「売る」ではなく「伝える」

Fukushima 株式会社福島屋代表取締役会長 福島徹氏

1970年代から30年ほどオーガニックマーケットを主導してきた共同購入、宅配団体、卸などの有機専門流通団体と大資本との資本提携、売却などが進み、今後のマーケットにどのような影響を及ぼすのか興味が持たれます。そうした大きな変化の中で、次世代のオ-ガニックマーケットを先導する業態、それを支える経営理念や仕組みはどのようなものでしょうか?「生・販・消一体型」で「“売る”ではなく“伝える”」をキーワードに、東京羽村、六本木一丁目などで展開する食品スーパー「福島屋」の事例をもとに具体的に明らかにしていきます。

株式会社福島屋代表取締役会長福島徹さんの話を聞こうと若手スーパー経営者が集まって運営されている福島塾の企画と、雑誌「商業界」ならびに福島塾参加企業の協力を得て、福島塾講師であり、当シンポジウムプロデュサー徳江倫明氏の司会で、これからの地域スーパーの活性化についてお話いただけるパネリストは次の方々です。

パネリスト
福島徹(株式会社福島屋代表取締役会長)
福士英雄(自然栽培農家 農事組合法人羽白開発代表)
石川靖(株式会社土佐山田ショッピングセンター代表取締役社長)
笹井清範(「商業界」編集長)、
小川孔輔(法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科教授)

*福島徹氏はNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも取り上げられました:
信頼は、己の全てでつかみ取る 食品スーパー経営者・福島徹

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