2014年8月11日

イタリア・ミラノにおいて来年7月から、「食」をテーマとする万国博覧会が開催される。それに先立ち、イタリアの食品メーカーが輸出拡大を目指す積極的な取り組みを進めている。

ミラノ万博には、日本の経産省・農水省を幹事とする日本館が出展される。従来の商品流通に欠けていた日伊の親密な交流と連携を通して、新たな商材で市場を拡大するチャンスとなりそうだ。

万博を機に、自治体や、輸出までは考えてこなかった規模のメーカーもPRを進めている。この7月には、イタリア北部のモデナとレッジョ・エミリアの各商工会議所と食品メーカーが、日本のバイヤーを商談会に招待し、売り込みを行った。同地域は、生ハム、サラミ、バルサミコ酢などの代表的産地。モデナとレッジョ・エミリアだけでも日本への食関連商品の輸出額は年間30億円超、さらなる増加も予想される。

とりわけ注目を集めたのが、生ハム「クラテッロ」、3年熟成のバルミジャーノ・レッジャーノチーズ、手ごろな価格の天然弱発泡性赤ワイン「ランブルスコ」など。バルサミコ酢には、「1滴で料理の味を変える」という50年以上熟成したものや、香りや味にバリエーションが有りレシピカードが付いたものもある。

Tenuta di Aljano社のオーガニックワインもバイヤーたちに注目された。イタリアの食品は、全般的にオーガニック認証を受けた自然派食品が多い。チーズやバルサミコ酢、パスタやピザ生地を作るMOLINO GRASSI社の小麦粉「Linea Bio(Bioシリーズ)」もある。

日本のプロバイヤーにも知られていない優れた食品がイタリアにはたくさんあるが、その情報を得る機会も日本ではまだ少ない。来年のミラノ万博の機会も見計らいながら、イタリアとの交流ビジネスに挑戦してみてはいかがだろうか。

 

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