2014年09月11日
節電・蓄電・発電の最新ニュースを発信しているスマートジャパンの許可を得て記事を要約し、日本における地熱発電の現状と、今後の展望についてお伝えします。
地熱資源量が多い米国、インドネシア、日本のうち、日本の地熱発電導入量は他国の半分以下で、開発の余地は大きい。コストはガス火力並みの10円前後と安く、地熱資源が集中する自然公園の規制緩和も進んできた。
日本の地熱資源量は一般家庭4000万世帯分になるが、実際に利用しているのは2%に過ぎない。
地熱発電は安定した発電量を得られ、再生可能エネルギーの中でコストが最も安く、液化天然ガスを使う火力発電と変わらない。政府も開発プロジェクトを促進中だ。
●新たな地熱資源は120度以下の低温水
国内の地熱資源のうち、従来から開発可能な地域に存在するのは全体の約4分の1で600万kW程度、一般家庭1000万世帯分相当。規制緩和により開発の可能性が生まれる地域を加えると、その2倍以上が見込まれる。
最近、150度以下の熱水で発電できる「バイナリー方式」が登場し、特に導入可能量が大きいのは53~120度の低温水を利用した発電だ。環境省の推定では750万kWのポテンシャルがあって、150度以上の高温水による発電を上回る。
国内には53~120度の熱水資源が広く分布している。バイナリー方式の設備は小型で、工事は1年程度。しかも買取価格が1kWhで40円(税抜)と高く、今後は急速に普及していく可能性が大きい。
出典:スマートジャパン
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/
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