2016年4月28日、東京・市ヶ谷の法政大学経営大学院新一口坂校舎501号室において、会長 西辻 一真氏(株式会社マイファーム 代表取締役、下写真中)、副会長 種藤 潤氏(一般社団法人オーガニックヴィレッジジャパン=OVJ、写真左)、会計 小野 邦彦氏(株式会社坂ノ途中 代表取締役、写真右)立会いの下、「次代の農と食を創る会」の結成発表会が行なわれた。オーガニック・エコ農業を推進して日本の第一次産業を牽引し、新たな農と食の時代を作ることをヴィジョンに掲げる同会は、28年度の農林水産省「オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築全国推進事業」のすべてを担うことが決定し、この6月から本格始動する。
バラエティ豊な企業で構成された「次代の農と食を創る会」の組織体制
先のオーガニック世代は各自、一人ひとりががんばっているだけで、お互いの繋がりが足りず相乗効果が生まれなかったとの反省から、次代の会ではオーガニック関連業界を横断的につなげ、連携した「オールジャパン」の体制を実現した。
● 教育・事務局運営に当たる人材教育・消費者目線のマイファーム(14名)
● システム開発・会計を担当する 流通・販売業の坂の途中(10名)
● 情報発信・コーディネイトを担当するメディアのOVJ(2名)
● マッチング・イベント企画運営を担当するイベント企画・コーディネイトのフードトラストプロジェクト(3名)
この他、生産者(みのり農園)、広告戦略(博報堂)、監査(JONA)も合わせ、総勢32名から成る
「次代の農と食を創る会」の活動内容
会の根幹的な事業は、農林水産省「オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築全国推進事業」が定めた以下の3つを連携して実施する:
I 生産・実需情報共有・調整システム構築支援事業
プロジェクトリーダーは「坂の途中」
① 生産者と実儒者をつなぐポータルサイトを構築し、3年計画でその充実を図る
② 生産者の指導・サポートからマッチングコーディネイトなど、地域に根ざしたコーディネーター10名で10地域を支援する体制を構築する
II 消費者・実需者等理解増進活動支援事業
プロジェクトリーダーはフードトラストプロジェクト
① マッチングツアー:実需者を全国8箇所の産地へ連れて行き、マッチングを行う
*産地は、新規生産者や若手生産者の多い地域や積極的に有機農業に取り組み始めた地域を選び、オーガニック・エコ農業の今後の拡大につなげる。
IとIIの事業連携:
・ Iのコーディネーターがマッチングサポートを行い、同時に営農指導も行う
・ 生産者や実需者の情報をIのポータルサイトに集約する
② セミナー等の開催
有機価値理解促進のための実需者向け&消費者向けセミナーを開催する
◆ 消費者向け
マーケット拡大には、子育て世代のオーガニックへの関心を高め、消費につなげることが重要との観点から、子育て世代のオーガニックの理解を促進するために、「親子」を対象とした農業体験ツアーや、オーガニックの基礎知識が学べるセミナーを行う
◆ 実需者向け
・ オーガニック・エコ農業を取り巻く課題や事例の共有化を目的としたセミナーを開催して、マーケットを広げるきっかけを作る
・ 東京オリンピック・パラリンピックでのインバウンドを意識したレストランのオーガニック認証取得のためのセミナーやワークショップ形式での実践セミナー
◆ 有機農業の日(12月8日の)を記念した400人規模のシンポジウム開催
③ 展示商談会出展
本年11月18日・19日に有楽町・東京国産フォーラムで開催される「オーガニックライフスタイルEXPO」に「時代の農と食を創るファーマーズ(仮)」として、新規生産者・若手生産者を中心に、10産地がグループ出展する。
同展示会には消費者も入場するので、オーガニック・エコ農業についてわかりやすく説明したチラシを制作し、配布する。
IとIIの事業連携:
Iのポータルサイトで事前マッチングを行い、会場ではリアル商談をすることにより、より効果的なマッチングを行う。また、コーディネーターがブースに常駐して出展サポートを行う。
III 新規参入・定着等促進支援事業
プロジェクトリーダーはマイファーム
◆ オーガニック・エコ農業における新規参入・定着の課題、「土地(土壌)」、「経営安定」、「研修生受け入れ」に着目し、新規参入・定着からレベルアップまでを支援する
◆ IとIIの事業との連携・相乗効果を最大限に活用して、全国で取り組む
◆ 週末農業学校「アグリイノベーション大学校」の講師やカリキュラム、就農サポートのノウハウを活用する
事務局連絡先: jidai.info@gmail.com