オーガニックの分野では「リージョナル:地域、地方」も重要な言葉。この「リージョナル」に関連して、有限会社フレグランスジャーナル社(東京都千代田区、代表取締役宇野浩一)が、「食」と「地方活性化」を考える『フードツーリズムのすすめ スローライフを楽しむために』(定価:1,800円+税)を発刊しましたのでご紹介します。

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人は素晴らしい味に出会ったとき「おいしい」とつぶやきます。地方にその味があると知れば、その土地に出かけ味わうことで満喫感を得ます。

一般的にいわれている「フードツーリズム」はその土地にある「食」を求めて旅すること、あるいはその土地にある「食」を中心とした観光プログラムを構築することだといわれています。

著者である菊地俊夫氏は、「はじめに」の中でこう記しています:『フードツーリズムは「食」に関わる「歩く」、「見る」、「聞く」、「食べる」、「体験する」の総合的な観光の形である』
 
私たちが生きていくために「食」は切り離すことができない大切なものであり、その中心にあるのは農産物や水産物といった「食材」です。

“その土地でしか作ることができない農産物やその場所でしか取れない水産物だからこそ味わってみたい” “そこで暮らす人々と触れ合い、その土地でしか味わえない食文化を共有したい” との思いから、人は「おいしい」を求めてその土地まで足を運びます。

本書では、フードツーリズムやフードシステムの基本的な考え方から安心安全な食材として有機農産物についての解説、著者が実際に見て聞いて味わった世界のフードツーリズムの実例までを紹介しています。

「おいしい」を求める「フードツーリズム」はいま、まちづくり、農業再生の点からも注目されています。ヒトを元気にするまちづくりや地域活性化のヒントになるはずです。
 

フードツーリズムのすすめ スローライフを楽しむために
菊地俊夫 著
B6判 180頁
定価:本体1,800円+税
ISBN 978-4-89479-280-7

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=著者略歴=
菊地 俊夫(きくち としお)
首都大学東京 都市環境化学研究科教授。理学博士。筑波大学大学院 博士課程 地球科学研究科修了後、群馬大学 教育学部助教授、東京都立大学 理学部助教授を経て、現職。
専門は農業・農村地理学、観光地理学、自然ツーリズム学。
大学と大学院では、農業・農村の持続性や農村空間の商品化、およびフードツーリズムや環境資源の適正利用などの研究と教育を行う。

=本書の目次=
第1章 フードシステムとフードツーリズムのフレームワーク
第2章 オーガニックのフードシステムとツーリズム
第3章 農産物直売所のフードシステムとツーリズム
第4章 欧米のフードツーリズム
第5章 日本のフードツーリズム
第6章 アジアのフードツーリズム

 
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