2016年11月に東京・有楽町で開催されたオーガニックライフスタイルEXPOで、《有機の先進国はこう動いている》と題したセミナーで、デンマーク農業・食糧協議会のEjvind Pedersen氏よりデンマークのオーガニックについて報告があり、日本のオーガニック関係者の関心を集めた。
また、今年は日本とデンマークの国交樹立150年ということから、芸術家村スケーエン展を始め、さまざまな記念事業が開催されていて、デンマークを知る良い機会となっている。
デンマーク農業理事会が発行した《デンマークのオーガニック~妥協のない有機食品》から、デンマークのオーガニックについてほんの一部を紹介すると、2015年末の時点でデンマークの有機農地は20万ヘクタールで国土の8%ほど、有機農場は2750を数え、全デンマークの農場の7%を占めている。
一方、消費者の有機食品に対する意識も高く、オーガニック食品の世帯消費額は2015年度200ユーロを超え、消費量は一貫して上昇。全食品小売市場における有機食品のシェアは、2006年4%程であったものが2015年には8%を超え、倍増しているという。
このような、デンマークのオーガニックへの取り組みや現況を網羅している《デンマークのオーガニック~妥協のない有機食品》はここからダウンロードできる。
【参考】
少し古いが、デンマークのオーガニックに関するリポートはJETROも発行している(2002年9月 JETRO ユーロトレンド):デンマーク有機農業・食品の最近の動向について
日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念 スケーエン:デンマークの芸術家村