2018年7月26日、TPCマーケティングリサーチ株式会社(大阪市西区 代表 川原 喜治)は、2018年3月~7月に実施したオーガニック・ナチュラルコスメの市場調査リポートをまとめ、発表した。概要は次の通り:

2016年度のオーガニック・ナチュラルコスメ市場は、前年度比8.6%増の2,084億円と、10年間で最も高い伸長率となった。要因としては、植物の力を引き出すことを謳ったボタニカル系ブランドが、オーガニック系・ナチュラル系と並ぶ1つのカテゴリーとして確立したことが挙げられる。

近年の動向としては、商品面で、メイクアップの展開を強化する企業が増加。ポイントメイクを中心にカラーバリエーションを増やしているほか、従来は限定品としての展開が多かったカラーアイテムを定番品として展開することで顧客のファン化を図っている。

スキンケアについては、近年はオーガニック・ナチュラルコスメについても高い機能性が求められていることから、美白やアンチエイジングといった訴求内容別にシリーズを展開する傾向が強くなっている。

販売面では、新規出店は減速傾向となり、店舗の改装やスタッフの接客力の強化などに取り組むなど既存店の収益性アップに向けた施策に注力する傾向が強くなっている。さらに通販についても、より見やすく、充実したサービスへとオンラインショップを相次いで刷新している。

2017年度(見込)については、2016年度比5.8%増の2,205億円とさらなる成長が期待される。しかし近年は、ボタニカルという新たなカテゴリーが増えて市場の間口が広がったことにより参入企業が増加し、市場の競争が激化している。

こうした状況の中で、国内では2018年4月に『ISO(国際標準化機構)16128に基づく化粧品の自然及びオーガニックに係る指数表示に関するガイドライン』が制定されており、今後はこれが市場攻略の鍵となるか注目される。

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TPC市場調査レポート
「2018年 オーガニック・ナチュラルコスメの市場分析調査」
―ボタニカルの確立で競争激化、今後は“認証”が市場攻略の鍵となるか?―
体裁:A4判 189頁
発刊日:2018年7月26日
頒価:97,000円(税抜)
詳細はこちら:http://www.tpc-osaka.com/fs/bibliotheque/mr210180410

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公式サイト:http://www.tpc-cop.co.jp/