遺伝子組換え(GM)作物は、その生産開始後、わずか20年で米国ではトウモロコシ生産の93%、大豆の94%を占めるに至り、ブラジル、カナダ、オーストラリア等、世界28ヶ国で栽培されている。

米国では11月に、ついに遺伝子組換え動物としてサーモンの販売が認可(実際の生産、販売はまだ)。日本は、GMの食糧作物の栽培はしていないが、世界一のGM作物輸入国で、トウモロコシの7割、大豆の9割を占めており、家畜飼料や食用油、でんぷん、果糖ぶどう糖液糖などの加工に用いられている。

現在、遺伝子組み換え作物に対して世界では大きな反対の声があがっている。遺伝子組み換え食品は健康に被害を与える可能性が高く、また遺伝子み換え農業は生態系を破壊し、生物多様性を著しく犯してしまうことが大きな反対の根拠となっている。

EUは予防原則の下、各国の遺伝子組み換えへの警戒心は強く、米国でも、州レベルで表示義務化の法案が成立し始めている。

市民・NPOの現場の課題をとりまとめ政策提言する全国ネットワークのNPO法人農都会議(旧 農都地域部会)にとり、このテーマは重要課題であり、さまざまな立場から論じ、共に議論したいと考え、当シンポジウムを企画した。

【概要】
●日時 2016年6月23日(木)18:00~20:00 (17:30開場)

●会場 港区神明いきいきプラザ 4階集会室B 地図 http://www.toratopia.com/s_map.html
 JR浜松町駅北口徒歩4分/都営地下鉄大門駅B1出口徒歩3分

●プログラム

【第1部 講演】「世界での遺伝子組み換え問題の実情と日本」 印鑰 智哉 氏 (オルター・トレード・ジャパン 政策室室長)

ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』の日本語版 製作プロジェクト翻訳監修

1.世界における遺伝子組み換え食品に対する対応
2.健康被害、環境破壊について
3.曲がり角にきた遺伝子組み換え
4.日本における問題点

【第2部 質疑応答・議論】
●主催 NPO法人農都会議 食・農・環境グループ(旧 市民キャビネット農都地域部会)
●協力 食と農と健康、富士山クラブ、島交流の会、桜山きづきの森、インキュベーションサーカス、ほかを予定
●対象 食・農・環境に関心を持つ市民、学生、NPO、団体、企業、行政、研究者、メディア等
●定員 50名(申し込み先着順)
●参加費 1,000円 (新規・更新の会員は無料)
●お申し込み WEBフォーム(https://goo.gl/oTsPG5 )から。

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■お問い合わせ NPO法人農都会(旧 農都地域部会)事務局
  E-mail:noutokaigi@gmail.com (担当:住本 080-6730-2106)