ローカル(自国)で活動し、その活動をグローバル(海外)へ共有し、連携し、サポートし合うネットワークの構築を目指すGo Organics(ゴーオーガニクス)。Go Organicsでは、タイを本拠地にして、バンコク、香港、日本の3拠点で、アジアの生産者さんと消費者をつなぐコミュニティの構築、生態系を守りサステナブルな農業の実現のための活動が行われています。
日本では、Go Organics Japan として2015年5月より福岡県糸島市で活動が始まり、農園体験視察や農園でのBBQなど、オーガニックを学ぶことができるイベントが開催されています。筆者も、オーガニックを学び農家さんの取り組みが報告される集まりに行ってみました。
ズッキーニなどの夏野菜とエディブルフラワーの美しいサラダ
イベントで販売されているオーガニック野菜がかわいい!
福岡近辺で採れたオーガニックや減農薬、循環農法などで栽培された野菜サラダ、スープをいただきながら、学ぶことができる貴重な時間です。どれも本当に美味しくて、身体の細胞が喜んでいるのを感じます。美味しいと感じると、同時に心が豊かになり幸せを感じる体験をしました。
福岡での勉強会の様子(Go Organics Japan代表 田中美穂さん)
代表の田中美穂さんは、「自然と人間が共生し、環境を守ることで安心・安全な食や水を手に入れ、共感する者同士がつながり、貧困や不安を抱える人を支え、誰もが食べること、誰かと共に過ごすこと、そして健康に生きられることに幸せを感じ、日々を大切に過ごすことでより良い生活へつながる。その輪が広がり地球の平和が保たれる。1人1人の意識で未来は大きく変わる、そんな輪を広げる活動をしています。どうぞ、一緒に一歩を踏み出しましょう。 」と、語っています。
収穫したばかりのミント、スイスチャードとまだ小さい間引き人参
オーガニックで野菜を育てることは大変な作業。農家さんが抱く感情や忙しさは、種まきの発芽や、栽培中の育ち方にも影響するとか!土の中の微生物、虫、そこからできる野菜も生き物なので、農家さんは無言の生き物の内なる声を聞きながら野菜を育てています。相互に影響を受けるのは、当然のことのようです。
そのためGo Organics Japanでは、農家さんの負荷を減らし、栽培に専念してもらうため、マルシェやイベントでの販売、オンラインショップなどのサポートも行われています。
ミントシロップとエディブルフラワーの氷でつくられたミントウォーター
何かしら動く人でなければ、本物のオーガニック野菜を手に入れることは難しいのが現状。オーガニックのマルシェに行ったり、土に触れたくさんの微生物にも触れる農業体験にも参加してみたいと思います。それは農業から発信される、未来を変えるためのアクションです。
Go Organics Japan http://goorganics.jp/
イベント情報は「イベント簡単予約」をクリックしてご覧ください。
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執筆者:奥田 景子 ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。 |