alnatura社長 Dr.レーンに聞く

スタートアップ:パートナーのための商品開発が商品企画力の強化に繋がった

手始めに取り組んだのは、予備知識のある食品業界で理想とする企業を創り上げてゆくことでした。ベジタリアンのためのセルフサービスレストランの展開や子供服の販売を行うチェーン店の展開等、自分にできることを順次模索してゆきました。そしてこのスタートアップ時に、2人の強力なパートナー、ドラッグストアーDMの創業者ヴェルナー氏と、スーパーTegutのトップで人智学者でもあったグートベルレット氏に出会うことになります。レーン氏はDMとTegutの商品開発に邁進した日々を、「毎日が充実して楽しくて仕方がなかった」と語っています。そしてこの2人のパートナーのために誠意をこめてalnaturaというブランド名の下、商品開発に努めたことが大きな転機をもたらします。1000品目を超える今日の品揃えは、このパートナー達への商品提供から始まったのです。よいビジネスパートナーとして認め合い、お互いの能力を有効活用しているこの3者は、今日も定期的に交流を深めているそうです。

自身のスーパーチェーン展開、身近な成功例をビジネスモデルに

レーン氏は店頭で自身が開発した商品をお客様が大変喜んで購入する様を目にし、次第に自分自身のチェーンスーパーを作ることができたらと思うようになります。「ドラッグストアーチェーンDMとの仕事を通じ、資金準備や出店計画等、企業がどのようにチェーン展開を進めていけべよいかといったノウハウを学ぶことができた。」と回顧しておられます。厳しい競争時代を勝ち抜いてきたDMの経営を常に間近に見てきたことが、alnaturaの事業展開の参考になったのです。自らの夢の実現に向け、大変な努力をしながら60万マルクを調達したレーン氏は、1987年にオーガニックスーパーalnaturaの第1号店をマンハイムにオープンさせます。マンハイム中央駅から真っ直ぐにのびる幹線道路沿いの店舗は繁華街の入口に位置することもあり、終日客足が途絶えることがなく賑わっています。

 新規出店による成長戦略、戦略計画に基づきドイツ内では慎重に、ドイツ外では着実に出店

レーン氏はその後入念な計画に基づき順次店舗数を増やし、ドイツで最も大きなオーガニックスーパーチェーン店を築いてゆきます。巨大ドラッグストアーであるDM(2007年度の売り上げ27億ユーロ、ヨーロッパにおける店舗数約2000店舗)やスーパーTegutが自社開発商品を買い支えてくれたことが大きな助けとなったことは言うまでもありません。また狂牛病によりドイツ社会全体が食品に関心を持つようになり、オーガニックブームが始まったことも追い風となりました。2011年までは計画的な新規出店、すなわち成長戦略により繰り返し二桁成長を成し遂げてきました。しかし安定成長期に移行したドイツのオーガニック食品業界の成長は鈍化しつつあります。さらにdennree(有機食品の卸売り業者)等の有力企業がオーガニックスーパーチェーンの展開に新規参入したことから、ますます競争の激化が予想されます。このため、ドイツ内での新規出店に関しては立地店を慎重に選びながら、またドイツ外での新規出店は着実に展開していくものと思われます。

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