「安心、安全」からオーガニックへ 消費者の目が向いてきた(山口タカ)

オーガニックの世界では一般的だが、「地産地消」「身土不二」も「スローフード」に似た意味合いをもって一般市場に登場。
そして、ス-パーの野菜売り場では「顔の見える関係」が生産者の顔写真とともに重宝されている。「顔の見える関係」が顔写真の指示だけで成立するとは、誰も思いはしないだろうが、ここから情報公開の具体性が消費者にも見えてきた。
情報公開は「トレーサビリティ(生産履歴)」の公開(ホームページなどで)で実施されはじめている。消費者の認知度はまだ低いけれど、まずはこの方法がどれくらい丁寧になされるかで「安心、安全」の信頼度が測られるだろう。
キーワードは消費者の食への危機感と、同時に食の大切さを強く意識していることを示している。毎日口にするもので、健康に直接影響するものだから、皮膚感覚でキーワードを体験する。流行でなく、生活に密着した体験だ。そして、どん欲に結果を求め、より強く志向する。だから物質化、具体化する速度も早い。
8月に発行した「オーガニック電話帳2004」の取材の印象では、オーガニックマーケットの成長はさらに加速している。中でも自然食レストランが増えはじめている。また自然食ではないレストランのシェフがメニューなかにオーガニックを積極的に取り入れようとしている。とくに高級ホテルの女性客の多いレストランである。食材へのこだわりが変化してきたのだ。
あきらかに消費者主導の動きになっている。そしてそのベクトルは、「安心、安全」をめざすがゆえに、自然な流れとして「有機(オーガニック)」を指し示している。
オーガニックマーケットでは聞き慣れ、言い慣れた「安心、安全」が、いまやっと一般消費者の広く知るところとなり、つぎは「有機(オーガニック)」がキーワードとして日常生活の場面に本格的に登場する時期を迎えた。
出典:BioFach Japan 2003 公式ガイドブック
執筆者:グリーンハンドデータブック オーガニック電話帳編集長 山口 タカ

 

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