GON Japan 中村実代がお届けする世界のオーガニック情報。イスタンブール・オーガニックツアーシリーズもいよいよ最終回。イスタンブールで会ったオーガニックな女性をご紹介します。
▲写真右:コーディネイター・ブケットさん、左:フンド・チョバノグルさん
敏腕オーガニックコーディネイター・ブケットさん
今回のイスタンブル訪問で一番お世話になったのが、写真右のブケットさん。ブケットとは花束(ブーケ)を意味するそうである。いかにも華やかな雰囲気の彼女にぴったりの名前である。
白い上下に身を包んでホテルに迎えに来てもらったときはハッとするほどの爽やかな印象。白は私のトレードマークなんです、とのことだった。
ドイツのオーガニック専門見本市BIOFACHの事務局でも働いた経験があり、オーガニックに対する関心や知識は筋金入り。各国メディアのトルコのオーガニック取材のコーディネイトを引き受けている。私たちもドイツのメディアから紹介されて、イスタンブルのオーガニックツアーのコーディネイトを依頼した。
今回、7つのショップや会社を訪問したが、その他にも多くのオーガニック関係者とも喫茶店などで引き合わせてもらい、お話を聞くことが出来た。
オーガニックで女性の自立を支援!フンド・チョバノグルさん
お目にかかった中で、特に印象に残ったのは写真の左の女性、フンド・チョバノグルさん。トルコの質の高いオーガニックコットンを使って女性や乳幼児のための衣類を作っている。奇しくも、この方もecolifeのオーナー、アパリ氏と同じ歯科医であるという。彼女の場合は、歯科医の傍ら早くから女性の経済的自立のための運動に関わってきた。
トルコの女性は、地方では伝統的な絨毯織りに携わっている人も多いが、イスタンブルではそんな仕事はない。
でも、オーガニックコットン製品の製造過程に手先の器用な女性たちにもっと参加してもらうことで、自立する女性をお応援したいとこの道に入った。現在、オーガニックコットン製品を始めハーブティなどの製品の製造販売会社を経営している。お持ちになった製品は主婦グループに手編み・手作りしてもらったものだという。このようなものが日本でも通用するのか、見てもらいたくて持ってきたとのことであった。
世界最高品質を誇るトルコのオーガニックコットンだが、もはや原綿として輸出することはないそうである。トルコには世界的なブランドのOEMにあたる大規模なコットン製品メーカーがあり、その中の企業の最高経営責任者にもお話を聞く機会があった。現在、世界的にオーガニックコットン製品の需要が多くてトルコ産の原綿だけでは足りず、インドから輸入して製造しているそうである。
トルコ産原綿自体の品質もいいし、どの品も非常にしっかりしていて、日本の製品と比べても遜色ないと思われた。束の間のひと時だったが、お互いの国のオーガニックコットン製品の情報交換をし、今後もコンタクトしあうことになった。
最後に、お風呂で体を洗うときに使ってくださいと、それはそれは柔らかな手編みの浴用タオルを頂いた。石鹸を塗って泡立てて使うものだが、赤ちゃんの入浴にまさにぴったりの品である。そんな感想をのべたら、確かに出産のギフトのセットの中に入れてよく売れているとのことである。
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