和歌山のイベファームが新規就農者応援ゾーンに初登場。有機肥料さえ使わない「自然栽培」の柑橘類とストレートジュース

イベファーム(和歌山県海南市)代表の井邊博之さんは和歌山県出身。みかん栽培は祖父の代から営んでいましたが、井邊さん自身は横浜で電機メーカーの研究職を長年勤めていました。50代になった頃、会社を早期退職して郷里の和歌山へ戻りみかん栽培を開始。「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんの著書や講演に感銘を受け、2010年から自然栽培をスタートしたそうです。

自然栽培とは、農薬・除草剤のみならず有機肥料さえも一切使わずに作物を育てること。当初は15アール程度の広さのみかん畑を自然栽培にしました。毎年少しずつ自然栽培の園地を広げ、2013年からは2ヘクタール全てが自然栽培になっています。

土壌微生物との共生で美味しいみかんを作る

井邊さんは「土壌微生物を大切に育てることでみかんの木が元気になる。元気な木のみかんは美味しくなる」と考えています。より自然に近い環境をめざし有機肥料さえも入れないことにこだわった畑には、草が生え、微生物や虫が共生し、水、太陽、空気など自然の力で美味しいみかんが育っています。


みかんの木の下草に、ノビルやツクシなどがこんもり生えているイベファームの畑

みかん栽培の伝統と、まろやかな「蔵出しみかん」

イベファームのある海南市下津町は古くからみかんの産地として知られています。近くの熊野街道沿いにある橘本神社には、田道間守(たじまもり)がみかんの原種であるタチバナを植えたとの言い伝えがあり、なんと古事記や日本書紀にも出てくるとのこと。昔から、土壌や気候などの条件がみかんの栽培に適していたのかも知れません。

また、下津町は12月に収穫したみかんを貯蔵後出荷する「蔵出しみかん」でも有名です。蔵の中で数ヶ月熟成することで、酸っぱさを抑えまろやかな味に仕上がります。下津町の冬の気温がみかんの貯蔵に適している上に、自然栽培で育った果実は腐りにくいため、熟成に適しているそうです。

3月下旬〜5月中旬には自然栽培の清見オレンジや甘夏、セミノールも収穫され、甘夏は温州みかんと同じように貯蔵して味をまろやかにしてから販売しています。

今後はレモンやブラッドオレンジなど、生産品目を増やしていく予定もあるそうです。

100%甘夏ストレートジュース

自然栽培の甘夏を優しく搾ったジュースは、1本で甘夏みかんおよそ12個を贅沢に使用。春に収穫した甘夏を1ヶ月程度貯蔵し、まろやかな味わいに仕上げました。皮の油が入らないように優しく搾ったため、雑味がありません。甘酸っぱくてちょっとほろ苦く、すっきり爽やかな味わい。そのまま飲むのはもちろん、ソーダやビールで割ったり、料理の隠し味としてもおすすめです。

自然栽培サポーターを募集中

自然栽培サポーターは、特典として年間を通じて自然栽培柑橘を受け取れるほか、イベファームの自然栽培柑橘を卸価格で購入することができます。また、園地の様子などのレポートや定期的に開催予定の園地見学会などに参加できるとのことです。

詳細はオーガニック・ライフスタイルEXPO2017の会場で説明・案内してもらえるそうですので、お気軽に声をおかけ下さい。【新規就農者応援ゾーン 小間No172】

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イベファーム

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