オーガニックインタビューVol.8 出荷期限&使用期限つきコスメ。天然由来100%の自然派化粧品Supmile(サプミーレ) 前半

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Global Organic Network代表・中村実代がオーガニックな人に会ってお話を伺うオーガニックインタビュー。今回は、天然由来100%、完全無添加の自然派化粧品Supmile(サプミーレ)の開発者 森秀喜さん、企画営業部 佐藤由紀さん、アドバイザー 高野昭子さんにお話を伺いました。前半は開発者 森秀喜さんに伺った商品開発の経緯やこだわりを中心にお届けします。

 
─ OEM会社が開発した100%ナチュラルな独自ブランド「Supmile(サプミーレ)」ですが、開発のきっかけを教えてください。

森秀喜さん(以下森):あるナチュラル化粧品の販売会社の商品開発に関わった際に、「原料素材自体が天然でなくても、起源が天然だったり、なんとなくナチュラルで OK」と言われたことがあります(苦笑)。そこで、そもそもナチュラルとかオーガニックってなんだろう?と、
疑問を持ったことがきっかけですね。

 
─ その思いが自社開発へとつながった?

森:はい。OEMはクライアントあってこそ。なので、開発にあたっては、どうしてもクライアントの事情や要望が優先されます。開発者として、これがベストだ!と思える提案をしても、妥協せざるを得ないこともあります。だからこそ、自分が作るなら、使う人の立場に立って、真面目に、きちんとしたナチュラルを作りたいと思ったんです。

 
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▲Supmile(サプミーレ)開発者 森秀喜さん

─ 順調に進みましたか?

森:まずはナチュラル・オーガニック化粧品について調べるところから始めたのですが、調べてみると、素材の中に合成のものが結構使われている。防腐剤も入っている。これは納得できない。ヨーロッパを中心とした認定基準でも、ソルビン酸、安息香酸が認められている。これも納得がいかない。ナチュラルといいながらアバウトなところが多い。とはいえ、そういったものを使わずに作るのは確かに難しい。

 
─ 天然100%で作るのはハードルが高かった?

森:ええ。とても高かったですね。原料環境が整ってきて、ようやくなんとかできそうな感触がつかめた時には、着想から10年近く経ってました(笑)。

 
─ 10年ですか。長いですね。それほど、素材や原料にはこだわった?

森:もちろんです。たとえばオーガニック認証をとっている化粧品で、防腐目的や抽出溶媒としてで使われることが多い植物由来のエタノールも一切使用していません。

 
─ エタノールフリーにこだわるのはどうしてですか?

森:日持ちもするし、安定性もあがるし、防腐のことを考えると、メリットの多い成分なのですが、エタノールはエタノールなんですよね。肌に刺激を感じる方もいらっしゃるし、ピリピリする。刺激の要因となる成分です。これは、私の考える「ナチュラルでやさしい」には相反するので使っていません。

 
─ テクスチャーも大事?

森:その通りです。化粧品は「感触」がとても大切。使っていて気持ち良いと思えることが大切だと思うんです。とはいえ、植物由来の原料だけで「よい感触」を作るためには工夫が必要です。

 
─ そこが腕の見せ所というわけですね。

森:そうです。素材、原料を厳選するだけでなく、それを活かす処方と製造技術、品質管理、どれ一つ欠くことはできないです。

 
─ BGなど自然界にはない成分も配合されていますね。

森:モイストウォーターに表示されているBGのことですね。これは植物抽出エキスに含まれているBGなのですが、こちらは一般の合成BGではなく、サトウキビの発酵から作られたBGを使用した植物エキスなので採用しています。

 
─ なるほど。一つ一つの成分を成り立ちから厳選して配合されているのですね。ちなみに、原料は国産のものですか?

森:いいえ。全てが国産のものではないですね。原料としてはあるのですが、抽出溶媒として合成のBGを使っていたり、エタノール抽出だったり、防腐剤が含まれていたりするものも多い。残念ながら、国産の原料だけで、私の考える「ナチュラルでやさしい」を実現することはできないというのが現状です。

 
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▲納得いくまで素材は厳選しました、と語る森さん。

─ ところで、Supmile(サプミーレ)の製品には、箱とボトルの底の部分に「使用期限」が明記されていますね。箱を開けたところには、「開封日」を記入できるスペースもあります。

森:スキンケアは毎日のことですよね。これは、食事と同じ。食事が体を整えるように、お肌を整えて栄養を与えるのがスキンケア。こんな風に、食品と同じ感覚でスキンケアを捉えると、新鮮なものの方が肌にも良い効果があると考えたんです。だから、使用期限だけでなく、開封日を記入できるスペースもつけてもらいました。

 
─ メーカーからの出荷も、製造してから3ヶ月以内のものに限定しているそうですね。

森:防腐剤、保存料をいれないと、品質がもつのは1年。出荷期限を3ヶ月、開封後の使用期限を3ヶ月とすれば、お客様にいつも新鮮な商品を使っていただけると考えました。この時点では売ることは全く考慮していなかったですね。とにかく新鮮な商品を届けたい、という思いだけで突き進んでしまいました。

 
─ しかも手頃な価格ですよね。

森:価格設定に関しては、正直にいうと、失敗したなと思っています(苦笑)
あまり細かく考えずに、お客様目線で、これくらいの値段なら毎日お使いいただける、と考えてつけた価格だったので、きちんと計算するとこの値段ではできない、と後から気づきました。

 
開発者 森秀喜さんの思いを実現。「大量に」ではなく「大切に」つくられた妥協のないスキンケアコスメ「サプミーレ」。次回は、営業・販売担当の高野昭子さん、佐藤由紀さんを中心にお話しを伺います。

 

自然の恵みをたっぷり詰め込んだスキンケア【サプミーレ】

 
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