除虫対策も究極のエコ方式。リス猿を放し飼いにし、害虫と益虫のナチュラルなバランスを取り戻してもらっているのです。さらに、無農薬栽培したハーブは低温減圧蒸留法を用いて抽出します。ハーブの繊細な芳香を損なわないよう、沸点40℃という低温で丁寧に作り上げていきます。これも長年育まれた経験と知識がなし得る業です。そして使用済みの化粧容器はもちろん利用者から回収し、再利用しています。
今のハーブ栽培は、自分が農薬指導者として害を与えた地球環境、地球生物へのせめての罪滅ぼしにすぎないと、あくまでも控えめに話す山澤所長。しかし、そのハーブ栽培・製造方法には彼の地球環境への熱い思い、そして長年のひたむきな研究、こだわりと工夫があらゆるところで感じられます。山澤さんの下記のメッセージが一人でも多くの人に伝わることを願わずにはいられません。
山澤所長からのメッセージ:
ダーウィンが言っています。‘その時々の環境に適応しながら進化する’。それも種の生き残りかもしれません。でも私は昔のままの水辺を取り戻したいのです。今が便利であるという事が必ずしも将来も安全とは限らないと言えます。様々な化学物質は一時的には無害で、有益なものであっても長い時代の流れの中で見たときには決してそうとは言い切れません。今の利便性が負の遺産として将来の子供たちに残ることがないよう、私は安心できる物をこれからも作ってゆこうと思っています。
出典:BioFach Japan 2006 公式ガイドブック
執筆者:オーガニックEXPO事務局
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