近年、アレルギーなどの肌のトラブルが増え、自然原料の化粧品やボディケア用品さらにはペットのケア用品に対する関心の高まりに対応して、欧米各国ではすでにさまざまの認証機関がこれらの製品の認証を行うようになっています。
基本的には農薬・化学肥料を使わずに生産した植物を(一部)原料とした化粧品をオーガニックコスメと称し、原料植物の栽培に関して有機認証を取得している場合と、独自の判断規準で有機・無農薬栽培と称している場合があります。
とくにオーガニック原料の割合を決めずに自然の材料を使った化粧品がナチュラルコスメと呼ばれています。
日本でもオーガニックコスメの認証が始まっていますが、国際的な統一機規準や国の規準がまだ整備されていないこともあって、各認証機関による独自認証、各ブランド独自の判断でオーガニックコスメや自然化粧品の名称で販売されているのが実情です。
化粧品の第三者認証でよく知られているのは1996年にスタートしたドイツのBDIHです。これは、BDIH(ドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟)が 「Controlled Natural Cosmetic」と称しているようにオーガニック化粧品の認証というより自然化粧品の認証となっています。
化粧品の大部分は水分です。オーガニックハーブやエッセンスなど、オーガニック生産物の関与する部分は何パーセントもないのですから「オーガニック」と表示するのは大げさすぎるような気もします。しかし、市場的には「オーガニック」と称されて、関心が高まっています。
世界のオーガニック/ナチュラル化粧品の認定
その他にも海外にはさまざまなオーガニック/ナチュラル化粧品の認定機関があります。各認定機関の基準など、認定についての詳しい内容は日本オーガニックコスメ協会で紹介されています。
下記にBDIH以外のおもな認証マークをご紹介します:
上左より:アイアブ(イタリア)、エコサート/コスメビオ(フランス)、デメター(ドイツ)、ネイトゥルー(欧州)、下:ソイルアソシエーション(イギリス)、ACO(オーストラリア)
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