GON Japan 中村実代がお届けする世界のオーガニック情報。今回のレポートは、BioFach Nurnberg 2014の出展を終えて立ち寄ったイスタンブールでのオーガニックツアー。第1回はオーガニックショップSafranオーナーシェリフ・アリ氏へのインタビューです。
元鉱山技師が経営するお店-Safran
2014年2月、イスタンブルのオリエント急行の終着駅シルケジのすぐ近くに宿をとった。最初の訪問はホテルからガラタ橋を通って渡った新市街にあるオーガニックショップSafran。
オーナーのシェリフ・アリ氏に話しを聞いた。
お店は、半地下といっても階段4段ほど下がって、L字型になっている。入ると左右に商品棚、右奥まで商品棚が並び、視線をさえぎるように置かれたハーブの展示容器の向こうがレジとなる。
量り売りの生鮮野菜から穀類、乾燥ハーブ、蜂蜜、菓子類、乳製品、各種調味料、エッセンシャルオイルを始めとしたパーソナルケア用品までおよそ4000の商品が所狭しと並んでいる。
商品はオーガニックだけでなくこだわりグルメ向けのカテゴリーも扱っている。
トルコの消費者にはまだオーガニックの認識が浸透していないからである。
トルコのオーガニック食品は日本と同じように法律で規定され、オーガニック生産はEUに輸出する関係上EUの基準に準じた内容となっているという。
下記がトルコのオーガニックマークである:
商品の多くにこのマークが付いていた。
また自社開発したsafranブランドの商品も食品だけでなくケア用品にまで及んでいた。
それは、オーガニック農業者を積極的に支援して生産をサポートしているからで、その生産物をお店で販売したり、加工して製品化し、同店だけでなく市内のオーガニック食品や自然食品を扱っているお店に卸しているという。
この店がそれほど大きくないのも卸のビジネスのほうが主体で、実際、店の売上げはそれほどないが、お店は製品に対するお客の反応を見るのが主眼と考えている。