富山発。じっくり熟成させたコールドプロセス製法の贅沢なライスオイル石鹸

2016/01/27

　▲立山連邦を望む、富山湾の風景

北陸新幹線効果で躍進する富山県から、昨年発売された注目のライスオイル石鹸をご紹介しましょう。新幹線の駅やお土産店に置いてあるというので、富山へ行って買ってきたいところですが、ネット通販や東京・広尾の直販店でも購入できるので、気軽に試すことができますよ。

アールモリタの【コールドプロセス製法】ライスオイル石鹸

合成保存料・合成着色料・合成界面活性剤・合成香料などの添加物は不使用。石鹸マイスターをはじめ熟練の職人が一つ一つ丁寧に仕上げています。約３年間の試行錯誤を経て、国産米、ココナッツ、セサミ、パーム核、シアのオイルを独自の配合でブレンド。フランス産のオーガニックラベンダー精油が香ります。

石鹸成分をよく洗い流した後にも残る、ツルンとした格別な使用感は、オイルの特性を損なわないコールドプロセス製法ならでは。人工熱を使わず、鹸化の過程で生じる自然熱で１～2ヶ月かけてゆっくり自然に熟成させるため、油脂が劣化していません。また、塩析処理をしないため、油脂とアルカリの鹸化反応でできたグリセリンがまるごと含まれています。グリセリンは、非常にすぐれた保湿成分で、お肌に薄い膜をつくり、水分をしっかりとキープ。

でも、コールドプロセス製法は、自然熟成から完成までに約40日間もの時間と手間がかかるので、大量生産には向きません。気温や湿度などその時の環境によって臨機応変に対応しなければならず、枠に流し入れた石鹸を熟練の技で管理しているそう。

　▲出来上がった石鹸は、真空パックに

コールドプロセス製法にかかせない水は、富山湾の海洋深層水（脱塩水・紫外線殺菌処理済み）を100% 使用。富山湾はユネスコが後援する「世界で最も美しい湾クラブ」*に平成26年に加盟しています。

*世界で最も美しい湾クラブとは…　ドイツで設立され、フランスに本部を置くNGO。湾を活かした観光振興と資源保護、そこに暮らす人々の伝統継承や景観保全を目的としています。優れた自然の美しさ・豊かな生態系・経済的潜在力・地域と国レベルでの法的保護体制・世界遺産の評価基準に準じていること　が、加盟の条件とされます。

　▲立山のみくりが池。雪解け水が河川や地下水路を通り富山湾へ

～配合されているオイルの特長～

・最も多く配合されているのが、米ぬか油。米ぬか油に特徴的な栄養成分「γ-オリザノール」のほか、抗酸化作用により細胞の健康維持を助ける「ビタミンE」や、スーパービタミンEと呼ばれる「トコトリエノール」など、抗酸化作用のある成分が豊富に含まれています。

・ココナッツオイルにはうるおい成分のラウリン酸とビタミンEが豊富。ラウリン酸は母乳の中にも含まれる成分で抗菌作用があります。

・白ごま油には抗酸化作用のある成分ゴマリグナンが豊富で、オレイン酸、ステアリン酸、パルチミン酸なども多く含まれています。石鹸に使用しているゴマ油は、ゴマを炒らずに搾るので、無色でサラッとしており、ごま油独特の香りはしないそうです。

この石鹸を考案したのは、富山市在住の盛田孝枝さん。インドネシア・バリ島を旅行した時、天然素材の手作り石鹸で肌がつるつるになった経験から、富山市内の教室で石鹸作りを習得。2015年、個人事業主として「アールモリタ」を創業しました。

▲2015年11月の北日本新聞。盛田さんとライスオイル石鹸の記事が掲載されました。会員ログインが必要ですが、1月26日の北日本新聞5面とやま経済面でも最新記事が紹介されています：http://webun.jp/item/7246560

【ライスオイル石鹸】　35g　価格：1,674円（税124円）

石鹸のほか、バームとリップクリームもあります。

【ライスオイルバーム】　価格：1,499円（税111円）
香りづけは、フランス産オーガニックラベンダー精油。ハンド、フット、爪ケア、唇ケアにも使える万能バーム。米ぬかオイルを主とする植物オイルと無香性に精製処理をしたミツロウが乾燥した手、足の肌表面を保護します。水仕事にも強いそう。少量でもよく伸び、経済的なのも嬉しいですね。

【ライスオイルリップクリーム】　価格：999円(税74円)
香りづけはレモン果皮精油。美容成分たっぷりの米ぬかオイルを主に、ハチミツの香り溢れるミツロウ、荒れた肌を整えてくれるリッチなホホバ油をブレンド。はちみつレモンを思わせる香りです。