【OLE2023】力強い農産物から生まれる。オーガニック先進国「台湾」の魅力的な食品

今年、第8回目の「オーガニックライフスタイルEXPO2023」が914日(木)~916日(土)まで開催。オーガニック先進国と言われる台湾から、有機JAS認証を取得したたくさんの食品が並ぶ「台灣有機農產館 (台湾オーガニック農産館)」に注目しました!

 同じアジアの中でも、食に対する意識が高い台湾。すべてが台湾のオーガニック認証と有機JASとのダブル認証でした。2020年2月1日、日本と台湾はオーガニック食品の同等性が認められ、台湾のオーガニック製品を「有機」と表示して日本へ輸出することも認められています(参考:JONA特定非営利活動法人 日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会「外国へ有機食品を輸出するためには」)。

台湾の有機認証マーク

「台湾料理」の基本となっているのは中華料理。油をたくさん使うことから、国民の健康を守るためにオーガニックの取り組みが始まったそう。2019530日に台湾で有機農法推進法が施行されてから、日本の農林水産省にあたる行政院農業委員会は有機農業の普及に力を入れています。現在、台湾の有機認証を受けた農地面積は1万ヘクタールを突破。ハイセンスなオーガニックスーパーも見かけるようになりました。

加工品の表ラベルに台湾の有機認証が
裏ラベルには有機JASがつけられています
右)貴楽之泉 有機ベジタリアンオイスターソース
左)貴楽之泉 有機辣豆瓣醤 (台湾豆板醤)

60年間ビーフンづくりをてがけ、豊富な経験を持つ「YUAN SHUN FOOD」。中華料理だけでなく、あらゆる料理に対応する米粉の麺類。オーガニック・グルテンフリーの麵類はモチモチの食感が美味しくて、さらに健康にも美容にも注目されています。

源順食品会社「YUAN SHUN FOOD」
有機玄米ビーフンと有機玄米パスタ

最高級の高山オーガニック茶をつくっているのは「達観」。創業者の王俊民さんは、敏感体質で無農薬栽培の茶葉しか飲めなかったことから、茶文化に対する熱い思いを胸にテクノロジー業界から茶業界へ転身した人。自ら生態系再生型農法で栽培した有機茶葉を焙煎し、密度の高い濃厚な味わいのお茶に仕上げています。季節の変化とともに「一芯三葉」を丁寧に摘み取り、旬の香りを楽しめる最高品質のお茶です。花の香りが楽しめる高山清香ウーロン茶と、「嫌気処理」をしてGABA含有量を高めた注目の有機ギャバロン茶がラインナップ。

コンセプトは生態系の再生
自然栽培で環境にもやさしい厳選されたお茶を手軽に楽しめます
※画像のお茶ボックスはイメージ

1989年にスタートした、農薬・化学肥料・除草剤を使わず自然農法で栽培された有機農産物で加工品をつくっている「陳稼荘」。マルベリーやパッションフルーツのジャムは濃厚な味わい。ジャムとしてもフルーツソースとしても楽しめそう。

陳稼荘のジャム
南国ならではのパッションフルーツの美味しさが生きています

「ローズボックス」というブランドの魅力的なオーガニックローズエッセンスを発見! 食品グレードなので、眠りを助けるために水で1:50に希釈して飲むこともできます。成分100%のローズエキスとローズエッセンス。中医学の概念では、気を調整し血行促進などの効果があるとされているとか。また、食用バラはポリフェノールやフラボノイド、アントシアニンなどの抗酸化物質を豊富に含んでいます。虫刺されや目に直接スプレーしても大丈夫。自社栽培のローズを有機工場へ運び、分類・洗浄・蒸留・乾燥などの加工が行われています。商品からは、ワイルドなローズの強い香りがしました。

左)玫瑰盒「ローズボックス」オーガニックローズエッセンス
右)玫瑰盒「ローズボックス」オーガニックローズエキス

どの商品からも自然の力強さを感じます。栽培から加工まで一貫して自社で行われているものが多い印象。健康から始まった台湾の「オーガニック」ですが、どのブランドからも強い環境保全への思いが伝わってきました。

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執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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