オランウータンコーヒーの生産地
美味しいコーヒーが、絶滅危惧種のオランウータンと、生息地の熱帯雨林の保護につながる。それが「オランウータンコーヒープロジェクト」です。スマトラオランウータンは、アジア最大規模のインドネシアの熱帯雨林の減少で、生息地を失い絶滅危惧種に指定されています。
オランウータンの保護活動を行う非営利団体PanEco(パンエコ)に共感したコーヒーのプロフェッショナルたちが、環境に配慮した栽培を行う生産者に収益の一部を寄付し、支援するために立ち上げたプロジェクト。
小川珈琲から春夏シーズンに向け3月1日に、今回のプロジェクトに関連する「インドネシア スマトラ オランウータンコーヒー」が発売されました。
日本初登場のスマトラ島のコーヒー
小川珈琲は、今までにもコーヒーを通して、コーヒーの未来のために「自然環境を守る活動」や、「持続可能な社会を保つ活動」に目を向けてきました。例えば、木陰栽培で生物多様性を維持するバードフレンドリー(R)コーヒーや、公平取引で生産者を支援するフェアトレードコーヒーなど。
「オランウータンコーヒー」の特徴は、コーヒーマシンメーカー、ロースター、バリスタ、コーヒーカッパー(*)というコーヒーのプロフェッショナルたちが環境整備をサポートし、保護活動団体と生産者にそれぞれ寄付、還元するところ。さらに、保護団体だけなく、生産者にも還元することで活動を支援しています。
(*) コーヒーカッパー:収穫されたコーヒー豆のカップテストを行って評価する、専任の有資格者
インドネシア スマトラ オランウータンコーヒー 粉・豆 各150g:1,000円(税別) <賞味期間> 12ヶ月
インドネシア スマトラ オランウータンコーヒー ドリップコーヒー 5杯分 40g(8g×5):700円(税別) <賞味期間> 12ヶ月
「オランウータンコーヒー」が生産されているのは、インドネシアのスマトラ島、アチェ地方。マンデリンなど、特定銘柄の産地として知られるスマトラ島で生産されたアラビカ種100%コーヒーは、クローブのような香り、キャラメルのような甘さ、しっかりとしたコク、長い後味を活かした味わいが特徴です。
「オランウータンコーヒー」は、EUを中心に6ヶ国33企業が取り扱っていますが、アジア地域での取り扱いは小川珈琲が初めてです。(2016年9月現在)
完熟前のコーヒーチェリー
熱帯雨林の保護につながっている美味しいコーヒー。「オランウータン」は、マレー語で「森の人」という意味だそう。コーヒーのプロフェッショナルたちとつくる「森の人」とヒトのコーヒープロジェクト。自分で行動できることは何かと考えてみて、ただ、美味しいコーヒーを購入し安心して飲むだけで、プロジェクトの仲間に加わることができるなんて素敵です。
オランウータンコーヒーオフィシャルサイト(英語サイト) https://orangutan.coffee/en/
小川珈琲株式会社 http://www.oc-ogawa.co.jp/
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執筆者:奥田 景子 ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。 |