持続可能な森づくり – 佐賀県太良町の多良岳200年の森構想ムービー《まだ見ぬ君へ、この森を託そう》公開

佐賀県太良町は、人口8,644人・世帯数3,197世帯(令和241日現在)の海と山に囲まれた町。55%以上を森林が占める自然豊かな地で、森と海までの距離が近いという特徴があります。

標高約1000メートルの「多良岳」を中心に、森林の恩恵は山から川を通して海にまで広がって、太良町の農業や漁業、林業を支えています。

太良町の田園風景

100年、200年木を伐採しない林業がもたらすもの

多良岳は、太良町と長崎県の境にあり、標高1000mほどの山々が連なっています。天然林があるパワースポットとしてビギナー、ベテラン問わず人気の山だそう。そんな多良岳には、51haの人工林があり、戦後からスギやヒノキが植えられてきました。

現在、国産のスギ、ヒノキの価格は、1980年のピーク時の約4/1ほどの価格になっています。(参考:林野庁「木材価格の動向」

2017年から、太良町で始められた「多良岳200年の森」という取り組みは、そんな人工林を育て新たな価値を生みだそうというもの。持続可能な森林をPRするため、コンセプトムービー「まだ見ぬ君へ、この森を託そう」が公開されました。

YouTube: 多良岳200年の森 「まだ見ぬ君へ、この森を託そう。」

多良岳山系は地質や気候条件にも恵まれ、通常40~50年の伐採年齢が2倍以上の伐採で林業をおこなう長伐期に適した地域です。太良町の森林は、先代の経験や知恵、努力によって、九州屈伸の組織的に管理された人工林となって、スギやヒノキを150年、200年伐採しない林業を可能にしています。

多良岳座禅岩からの眺め

「多良岳200年の森」の役割は、「長伐期」施業、直径が30m以上の丸太「大径材」生産に関する技術取得のための演習や研修、子ども達の植林など森林体験、森林浴などの癒しの場。そして、新たな広葉樹と針葉樹が混生する人工林をつくり、森林が持つ公益的機能を発揮すること。

また、丁寧に育てられ間伐された、節が少なく良質な木材という付加価値をつけた木材を収穫・販売する経済林として機能しています。

多良岳は、旧長崎街道が横断する800年にわたる山岳霊場という歴史ある山。200年の森は、二酸化炭素を吸収するだけでなく、スギやヒノキが水を貯留するため、洪水の緩和、土砂の流出を防ぐという、防災面の効果も期待できます。

また、川や海へ養分を与え、多様な生物を育んでいます。太良町では、持続可能な木材生産による森づくりとまちづくりが同時に進められています。

 

太良町ホームページ 

Tel. 0954-67-0315

 

 

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奥田 景子

執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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