心地良さというサステナブルな選択。アップサイクルやエコ素材でつくられた「畳ローファースリッパ」

働き方やライフスタイルの変化で靴との付き合い方も変化。リモートワークでビジネスシューズを履く機会も減り、家族で過ごす時間が増えたことでライフスタイルにカジュアルが求められています。そんな背景から「畳ローファースリッパ」が発売されました。

 商品企画・販売は、畳の魅力を再発見し畳の文化を守っていく力になりたいと立ち上げられたブランド「Liberato(リベラート)」。「畳ローファースリッパ」には、サステナブルなこだわりがたくさん。その魅力をお伝えしていきます。

心地よさと機能性を追求した「畳」と「エコレザー」

日本で見かけることが減少した「い草」

洋室の普及により畳のある住居は減少し、需要は縮小。安価な海外産のい草の輸入が増加し、現在国内で販売されている畳のおよそ8割が中国からの輸入品だそう。(参考:農林水産省:いぐさ(畳表)をめぐる事情

「畳ローファースリッパ」で採用されているのは、九州産(熊本・福岡)のい草のインソール。国産い草の断面は繊維がギュッと詰まっていて、表皮も厚く丈夫。そのため耐久性に優れ、弾力がありしっかりとした踏み心地があります。見た目も色ムラがなく、長く使ってもツヤが損なわれず美しいまま。

畳インソールは、畳を製造する際に出る端材をアップサイクルしたもの。畳・い草にはムレを防ぐ吸湿性、においを防ぐ吸臭性、細菌を防ぐ抗菌性、踏み心地のある弾力性、保温・断熱性、リラックス性等の効果があるとされています。素足でも快適に過ごせる機能性を合わせ持っているのです。
※端材のため、27cmまでがアップサイクル対応。

 

熟練の靴職人さんによる手仕事

国内で育った成牛(ステア)の皮を使用した「日本エコレザー基準(JES)」に適応する、人と環境に優しいエコレザーが使われています。エコレザーとは「製品の製造・輸送・販売・再利用」までのサイクルで、厳しい基準をクリアし環境への負荷が少ないことを専門機関に認められた革のこと。その中でも、ミモザ等の植物由来「ベジタブルタンニン」でなめした革を使用しています。また、食用となる家畜動物の命を無駄にすることなく最後まで有効活用したもの。

そんな「Liberato」のブランドコンセプトに、奈良県大和郡山で70年以上にわたり靴をつくり続けている工場が共感。工場の熟練の靴職人によって11足が丁寧につくられています。

 

さっと足を通すだけ
かかとのない快適なスリッパスタイルのローファー

「畳ローファースリッパ」は、足を締め付けから解放して、1秒で履けるタイプ。コインローファーの洗練されたトラッドなフェイスに、スリッパのラフさがプラスされ、肩の力を抜いた大人のこなれ感も演出。オンオフ問わず、コーディネートの幅も広がりそう。

上質な国産エコレザーのアッパーと、爽やかな畳インソールのコントラストには、これまでにない和モダンな雰囲気があります。木型は、甲高幅広な人が多い日本人の足をベースにしているので、ローファーの美しい曲線を保ちながら、しなやかに足にフィットする設計に。

 また、エコレザーを地肌で感じてほしい、そんな思いからノーライニング(裏地なし)で仕立てられました。レザーが肌に触れた瞬間から、ふわっとした柔らかさと繊細さを感じます。

 

ビブラムソール

ソールには、ラグジュアリーブランドの靴にも数多く採用されている、イタリア発祥のビブラム(Vibram)社のタンクソールを使用。もとは登山用のソールとしてスタートしたブランドのため、足元が悪い時でもしっかりと地面をグリップして滑りにくく、厚さ3cmのソールは衝撃吸収力が高く、耐久性にも優れています。

 

「Liberato」ディレクターの Hideさんは、「唯一無二のデザインをカタチにしたいと思いました。大量生産型ではなく、クラフトによる温かさや自然素材の心地よさ。そして、履く人が1日中快適に過ごせること。それらの要素を凝縮して納得してもらえるような1品に仕上げました」と語っています。

 今年は、北米やヨーロッパでも販売予定だそう。「Liberato」は、自分自身が価値を感じるモノ・コトを選択していくことこそが、かけがえのないものだと考えているブランドです。

経年変化も楽しめるローファー。心地よく寄り添ってくれる、自分にとってかけがえのない靴になってくれそうです。

 

 カラー:ブラック/ブラウン
 サイズ:22㎝~28㎝(ユニセックス)
■価格:29,800円(税込み)

Liberato https://www.liberato.jp/

 

 

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奥田 景子

執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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