自然のサイクルを身近に感じて。気候変動対策につながる「ひまわりを育てませんか?」プロジェクト

自分たちでつくり自分たちで食べてみる「自産自消」。それを当たり前の社会にすることを目的としている「株式会社マイファーム」(以下「マイファーム」)。そして、「ビジネスの力で気候変動を逆転させる」取り組みを行うライフスタイルブランド「Allbirds(オールバーズ)合同会社」(以下「Allbirds」)。

異なる業界の企業が協同して新たなプロジェクトがスタートしました。プロジェクト名は「ひまわりを咲かせてみませんか?」。そこには、どんな思いが込められているのでしょうか。

身近に感じる循環する自然の営み

マイファーム代表取締役 ⻄辻⼀真氏

マイファームでは「人と農」をつなぐため、農体験や農業を学ぶ学校運営、自治体との協働、生産者支援などが行われています。また、「人と自然の距離を近づけていく接点を増やし、そこから得られる楽しさと気づきを社会に増やすことが重要」だと考えられています。

天然素材のウェアとシューズ

Allbirdsがつくっているのは、ユーカリの木やメリノウールでつくられたスニーカー、サトウキビから開発された新素材のサンダル、ウェアではオーガニックピマコットンやヘンプなどの天然素材のものばかり。石油由来の素材をできる限り使わず「より少ない素材で、より良いことを行う」ために、製品の寿命をのばすこと。さらに、使い終わった後の製品まで、新たな命を吹き込むような商品開発が進められています。そしてものづくりには、カーボンフットプリントの削減に力を注いでいます。

背丈は20cmくらいだそう

マイファームと天然素材から製品をつくっているAllbirds。ふたつの会社が持つ共通項に「再生型農業」があります。再生型農業とは、不耕起栽培や輪作、アグロフォレストリーなどで、土壌を修復・改善させながら自然環境の回復につなげるというもの。土壌の生物多様性を回復させることで、二酸化炭素の大気中への排出を抑制する炭素隔離や水循環の改善をもたらし、気候変動対策にもつながることが期待されています。(参考:AGRI JOURNAL

卓上でも楽しめる「ひまわり ビッグスマイル(矮性種)」

ひまわりが選ばれたのは、「ひまわりは光合成のスピードが速く、さらに植物に必要な三大栄養素であるリン酸を植物自体に蓄えることができるため、土壌改善に効果的とされている」からだそう。中でも固定種のビッグスマイルはタネが収穫できて、翌年も育てることができる循環型。循環することで、植物の一生のサイクルを体感できる楽しさや魅力もあります。

種を収穫して来年も花を咲かせよう!

「種取りができるものを自産自消することは、自然のすごさや、人間も自然の一部であること、循環を考えるための良い気づきを与えてくれるものとして最適」というマイファームからの提案。

このプロジェクトから「循環の大切さを知って、石油由来の商品をなるべく購入しない、『買い物は投票になる』ということを感じて、次の行動につなげてほしい」とマイファームの広報、松嶺さんは言います。ひまわりが咲き誇る夏頃には2社共通でSNSを活用したキャンペーンや、自家採種・残渣循環を楽しめる取り組みも予定しているそう。

私たちがどんな行動をすれば良いのか、どんな社会になってほしいのか、植物を育てることで未来への思いを深めていく機会になりそうだと感じました。

 

<「ひまわりを咲かせてみませんか?」プロジェクト>
Allbirds店舗にご来店いただいた方、オンラインストアにて購入いただいた方に、卓上で鑑賞できるミニサイズの「ひまわり ビッグスマイル(矮性種)」の種(10粒)をプレゼント。
【期間】202237日(月)〜なくなり次第終了
【対象店舗】Allbirds原宿、Allbirds丸の内、Allbirds大阪、オンラインストア

 

特設ページ https://allbirds.jp/pages/himawari
Allbirds  https://allbirds.jp/
マイファーム https://myfarm.co.jp/

企業情報(マイファーム)

 

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執筆者:奥田 景子

ライター(エシカルファッション、フェアトレ-ドなど)。福岡県生まれ。文化服装学院スタイリスト科卒業後スタイリスト。以降雑誌を中心にしたスタイリスト。社会的なことに興味を持ち、大学院で環境マネジメントを学ぶ。理学修士を取得。2013年から福岡を拠点に移してライターとして活動中。

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