我が国の食料事情とオーガニック食品について!(丸山 王左宗)

21世紀になって、世界の人口は61億人となり、2050年には93億人になると国連は予想しています。この様に21世紀は、かつてなかった人口過密世紀となります。

 
この膨大な人口を賄う食料は、現在の状況では到底あるとは言えません。今世紀には世界的な食料危機がくる事は必定と言われ、既に現在アジアやアフリカ地域では、多くの国で毎日多数の人々が餓死する状況にあり、世界中で生産拡大する事が、至上命題となっています。

 
又一方先進国では、大量輸入に大量消費のため、そこから世界的な食料のアンバランスが起こり、途上国では自ら生産した食料が、自分では一切食べる事も出来ず、全量輸出に廻される飢餓輸出現象を起こしています。そしてこの輸出先では、我が国だけが大量に輸入し、特に穀物の自給率は僅かに27%しかなく、これは世界187ヶ国中で129番目です。又各国の全体の自給率は、カロリーベースで、欧米先進国では大半が100%以上であり、特にオーストラリア等300%を越えている国もある中で、我が国では僅かに40%しかありません。これでは到底先進国等とは言えません。

 
又近年多くの食料の輸入は、それ自身の問題に加えて、一緒に着いて来たブルーギルやブラックバス等の肉食魚類は、我が国古来の小魚やエビ等を食い尽くすに至り、又昨今の狂牛病や鳥インフルエンザの蔓延等があります。大型農家は業界の羨望の的でした。しかし目に見えない病原菌のため、発病してから10日目には、経営者が自ら命を絶たなければならなくなる様な恐ろしい事が現実に起こっているのです。又その反面、我が国の食料のロス率(食べ残し)は平均13%がロスとなっています。

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