我が国の食料の消費量は、昨年66,055,000トン(約7千万トン)その13%は約860万トンとなり、その大半は貴重な化石燃料、則ち石油を使っての焼却処分とされています。さらにこの食べ残しの量を、効果的な再活用によって餓死する人の何人の命を救う事が出来るかと思うと、真剣に考えなければなりません。
一方我が国の圃場は世界でもトップクラスの優秀な農地であり、四季の変化や安定した降雨量、そして豊かで肥沃な土壌があるのに、国は計画的生産調整と称して、作物を作らない農家に休業補償をしている現実、どこか間違っているとしか考えられません。この内容を聞き、鳥肌の立つ思いが致します。
こうした現実に鑑み、我が国の農業は直ちに活性化する為に行動し、この優秀な圃場で本格的オーガニック栽培によって、安心で健康的でさらに、本当に品質重視のおいしい食品を生産し、これによって生産者が安定収入を確保し、我が国で安定生産して、途上国に供給する様にするまでにするのが我が国農業の当面の責務と考えます。
そして、正しいオーガニック食品の、高い付加価値を正しく評価する消費者に、直接届ける事によって、積極的な消費の拡大を計り、これに伴う本格的生産計画を推進し、この体制を具現化して行く事を考えなければなりません。この度の食品リサイクル法の施工を大きな機会ととらえ、有機性廃棄物を発生させている事業所にも真剣に考えて頂き、微生物の力と正しい処理技術、そしてこれらを十分に活用出来る、新しいオーガニックシステムの十分なサポート体制によって、生産農家には本格的ビジネス感覚の経営体制を整備し、本物の安全農産物を安心して生産し、誇りの持てる安定した農業を定着させ、農業全体の活性化を計らなければなりません。さらにこの新しい営農体制は、熱心な新規就農者の発掘と育成にもつながり、これらにより国産の安心農産物の収量の拡大が計られます。
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