化粧品にも食品と同じぐらいの安全基準を(水上 洋子)

新たに動き出したオーガニックコスメの統一基準

2008年、新たなコスメの基準を作ろうという動きが出てきた。「NaTrue(ネイトルー)」である。この団体の主体を担っているのは、「BDIH」の自然化粧品の基準作りにも参加した経験を持つドイツの自然化粧品メーカーだ。

「NaTrue」のホームページを見ると、その目的を「自然化粧品とオーガニックコスメを推進していくこと」をうたっている。
ここで気づくことは、2007年にアイシスガイアネットが「BDIH」を訪れたときは、「ドイツではナチュラルコスメという言葉はよく聞きますが、オーガニックコスメという言葉は聞いたことがない」と会長が言っていたのだが、それから間もない1年後には「オーガニックコスメ」という言葉は、ドイツだけではなく、ヨーロッパ全体に普及したという事実だ。2001年、「オーガニックコスメ」を造語として発信した「アイシスガイアネット」にとっては、じつに感慨深いものがある。いずれ、オーガニックコスメという言葉は、自然発生的に広がっていくだろうという予感はあたっていたのだ。

「NaTrue」は、EU本部があるベルギーのブリュッセルに本部をおくことによって、自然化粧品とオーガニックコスメの統一基準を作ろうという意気込みをうかがわせている。

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