化粧品にも食品と同じぐらいの安全基準を(水上 洋子)

「NaTrue」では、オーガニック原料については、クリームやローションなどのアイテム別に水分何%、天然由来成分何%と定めた上で、次のような「星マーク」制度を採用している。

  1.  ★(ひとつ星) オーガニック成分70%未満
  2.  ★★(二つ星) オーガニック成分70%以上95%未満
  3. ★★★(三つ星)オーガニック成分95%以上

「NaTrue」でも、使用していい合成成分については、独自のポジティブリストを作り、その配合比を定めている。
これまで述べてきた化粧品認証のほかにも、「ビオマーク」(フランス)、「英国土壌協会」(イギリス)、「ACO」(オーストラリア)など現在、各国でさまざまな団体が化粧品認定を始めている。「認証マークがついている化粧品には合成成分が入っていない」と考える人も多いようだが、これらの認証団体では、合成成分についてそれぞれポジティブリストを作っている。

今、いろいろな団体による化粧品の認証が出てきているが、安全性の高い化粧品を普及していくという点においては、多いに評価されるべきことと私は考えている。
とはいえ自然化粧品やオーガニックコスメの認証基準は、どこまで消費者側に立っているのか? 今の製造技術の限界に妥協する形で作られることはないのか? という懸念もないわけではない。
ぜひ環境を守り、消費者側にたつという方向で討議を重ねながら、化粧品の基準を進化させていってほしいものだと願わずにはいられない。

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