2011年2月16日〜19日、寒さ厳しいドイツのニュルンベルクで開催された「BioFach」に行ってきました。
皆さん、BioFach(ビオファ)をご存知ですか?日本でも、毎年10月〜11月にかけて東京ビッグサイトで行われておりますので、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。「オーガニック専門」という名前のつくこの展示会は、1990年にドイツ・ルードウィッヒスハーフェンで初めて開催され、1998年以降はニュルンベルクで開催されている有機食品専門の展示会で、その後、日本を始め、アメリカ、ブラジル、中国、インドへと広がっていっております。ちょうど私がこの原稿を書いている今も、中国・上海(2011年5月27〜29日)で行われており、世界最大の有機食品展示会と言っても過言ではありません。
私は今回で2度目の訪問ですが、2004年の1回目は、あまりにも広く全てを回るのにとてつもなく疲れた、という印象しか残っていません。それもそのはず、2011年度は世界86カ国、2,544社が出展しているのですから、7年前でもそれなりの数であっただろうと容易に推察出来ます。
今年は、前職から懇意にして頂いている事業者さんのお手伝いのため、出展社として参加しました。試飲や試食の準備、備品の送付など、海外での展示会ということだけで手間のかかることが多く、準備の段階からとても大変ではありますが、初めての経験に胸がワクワクしました。特に今年のBioFachには個人的に強い思い入れがあったのです。「有機JASがEUに同等性を認められた最初の年」の展示会です。国産原料でなければならないことや、日本酒が対象外など、超えなければならない壁は未だありますが、それでもEU輸出への壁が低くなったことは事実で、日本の有機食品を世界へ広げるチャンスですから、検査員になる前の10年間携わっていた営業魂に火がつくのは当たり前です。
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