第17回 IFOAMオーガニック世界会議(OWC)が韓国で開催!(郡山 昌也)

2011年9月26日(月)~10月1日(土)の期間、韓国の京畿道南楊州の八堂(パルダン)地域において、第17回「IFOAMオーガニック世界会議(OWC)」が開催されました。今大会のスローガンは「有機農業は生命だ! (Organic is Life)」。この国際会議には76ヶ国から2000人近くが参加して豊富なプログラムを楽しみました。会議場の隣接スペースでは、世界オーガニックフェアやフェスティバル、ファーマーズマーケットなどが開催されて、期間中に一般の参加者が合計で約25万人が訪れました。これは1977年から開催されてきたIFOAM オーガニック世界会議の参加において最大の参加者数です。しかもアジアでは今回が初めての開催で、1999年に有機農業を支援する「親環境農業法」を導入して以来、環境保全型農業や有機農業、オーガニック市場が急成長しているお隣韓国の勢いを感じることのできた大会でした。

 
3年に一度、5大陸を巡回して開催されるOWCは、世界中の有機農業に関する利害関係者が一堂に集結するオーガニックのオリンピックとも言われる最大の会議です。OWCは、世界中の異なる文化や地域、時間と場所と有機農業に関わる人たちの間に橋を掛ける重要なプラットフォームを提供します。OWCは、世界各国からやってきた小規模な有機農家・有機農業団体、有機畜産・有機水産業者、オーガニック食品加工メーカー、有機認証団体、流通団体、開発援助団体、フェアトレード団体、スローフード団体、政治家、官僚など政策関係者、消費者などが実践的な経験や成果に基づいて、様々なテーマで発表や意見交換をする場です。科学的研究分野では、「国際有機農業学会(ISOFAR)」に所属している科学者を中心に、世界中から参加した研究者によって有機農業における様々な最先端の栽培技術や土壌管理、雑草や病害虫管理、オーガニック市場に関する最新の研究成果が発表されました。

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