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文献集

「安心、安全」からオーガニックへ 消費者の目が向いてきた(山口タカ)

この2~3年の間に、「食」についてのキーワードが、かつてないほど多く登場して、世の中をにぎわせている。
その筆頭はなんといっても「安心、安全なたべもの」だろう。国内での狂牛病発生、食品ラベルの偽装表示などが端を発している。
それまでの認識では“食べ物は安全”なのが大前提であった。そして、信頼がおけるはずの大手食品メーカーが人為的偽装行為を犯すなどとは、誰も疑いもしなかった。それが発覚した途端、だれが言いはじめたか「安心、安全」がごくごく自然に登場した。言葉としては日常生活で頻繁に使い、耳慣れているから過激さは響いてこない。
しかし、いまや大半の人が「ほんとにこれは安全なたべものなのか?」と、つねに疑問を抱くようになっている。これは食の世界の常識を一瞬にして覆したことを意味している。「安心、安全」はそんな消費者のマイナス志向と「安心、安全」を手に入れたいというプラス思考の両方のエネルギーの強さを合わせ持っている。まさに食のシーン(食生活、食文化、食のマーケットなど」を今後も大きく変えていくキーワードとなっている。
つぎに「スローフード&スローライフ」だろう。みごとに人々の琴線に触れ、脚光を浴びた。「スローフード」で食のなにかが変わると、漠然とだが、期待を持った人は多かったのではないだろうか。
現に、相対するファーストフード店で、スローフードの考えを取り入れる動きが見られる程である。スローフードの舞台が都会ではなく地方であり、田園風景のゆたかな田舎をイメージさせたことが、高い好感度を生み出した。世代、男女、職種を問わず広がり、また地方にもいち早く受け入れられた。
取材先で「スローフードっていうけど、田舎じゃそれがふだんの生活よ!もう実践しとるよ、ハハハッ!」と明るく、少し誇らしげに饒舌になる人たちによく会った。とくに年配の男性が多い。

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