GON Japan 編集長・中村実代がお届けする世界のオーガニック情報。イスタンブール・オーガニックツアーシリーズ第3回はトルコのオーガニック運動を牽引するbŭgday-Association for Supporting Ecological Livingのプロジェクト・コーディネーター、デュイグ・カディランさんをオフィスに尋ねました。
今年、世界のオーガニック界から最も注目される協会
トルコのオーガニック運動をサポートする協会 bŭgday-Association for Supporting Ecological Living。 トルコ語は発音が非常に難しくてbŭgadayは「ブォ(ク)ダイ」と聞こえたが、ここではブダイ協会としておく。
ブダイはトルコ語で小麦を意味し、ブダイ協会は、トルコの有機運動の先駆者ビクター・アナニア氏によって1990年に設立された。
トルコの主食である小麦を「健康な」小麦にすることを目指して研究と生産者・消費者の交流の場としてスタートしたが、運動に没頭したアナニア氏は2011年に突然、若くして亡くなった。
ニュルンベルクのBIOFACHでお会いしたプロジェクト・コーディネーターのデュイグ・カディランさんをイスタンブルの観光名所ガラタ塔に近いブダイ協会のオフィスに訪ねた。
今年は、3年に1度開催されるIFOAM(国際有機農業運動連盟)のオーガニック世界会議(OWC)がイスタンブルであり、ブダイ協会が主催するので、その準備で例年にもまして忙しいとのことであった。
bŭgday-Association for Supporting Ecological Livingが、創始者アナニア氏の意志を継ぎ、現在の協会の形式になったのは2002年である。
運営にあたっているのはボランティアで、全国で3000人のボランティア登録がある。イスタンブルのオフィスで働いている常任数名以外の15人も全員ボランティアである。
協会の会員にはトルコに在住し、協会の活動に共鳴する個人なら誰でもなれるとのこと。現在は3000-3500人ほどだそうである。