平和をもたらす努力とは。マラウイ共和国のバオバブ製品を販売する「バオバブ・サンライズ」

マラウイ共和国は、アフリカ大陸南東部に位置する、ちょうど北海道と九州を合わせたくらいの大きさの国。労働人口のおよそ80%が農業及び農業関連事業に従事しています。(参考:平成28年度参議院政府開発援助調査派遣報告書)アフリカには未だ、紛争や貧困問題を抱えている国が多くあります。

マラウイ産のバオバブオイルやバオバブパウダーなどを個人で商品企画・販売し、現地雇用に貢献する「バオバブ・サンライズ」。マラウイでは、いつでもバオバブの木が生活の一部にあるそう。商品に興味を持ち、現在、福岡県糸島市に移住された代表の岡田鉄太(おかだ てつた)さんへ話をうかがいました。

マラウイの衣装をまとって。
バオバブ・サンライズ代表 岡田鉄太氏

バオバブの魅力を日本で広めたい

まず岡田さんとアフリカとのご縁の始まりをうかがいました。

「青年海外協力隊でラグビーを指導する隊員としてスリランカに赴任しました。3年くらい活動して非常に良い経験をしたので、今度は協力隊を支援する仕事をしようと思って。国際協力の仕事は27年くらいやりましたね」

一村一品のグループメンバーと2016年マラウイにて

その後の赴任先のアフリカで、バオバブとの出会いが待っていたそう。

1995年のことですが、マラウイの隣の国のザンビアで、青年海外協力隊の隊員の仕事場を訪問するため、連絡をとったんです。『どこで待ち合わせする?』と聞くと、『ではバオバブの木の下で待っていますよ』と言われて。それでわかるのかと不思議に感じましたが、本当に300メートル手前位からすぐに分かったのでビックリしたんです! 隊員と無事に会えて、こういうのっていいなぁと(笑)。本当に印象的で、木自体にもすごく魅力を感じました」 

樹齢が2000年になることもあり、大きいものは高さ20m、幹回りが10mというバオバブの木。ザンビアやマラウイでは、道しるべの代わりに使われることもあるとか。

根っこを逆さまにしたよう、と言われるバオバブの木

2000年頃から、マラウイでは産品の付加価値向上を目指し、大分県の一村一品運動をモデルにしたマラウイ版一村一品運動が行われてきました。マラウイ国政府からの公式要請に基づき、JICAが一村一品運動を支援するプロジェクトを実施。プロジェクトの目標は、一村一品グループの生計が向上し、彼らが自立して継続的に運営していくというものでした。

2011年に、一村一品プロジェクトの日本側の責任者として、マラウイへ行きました。そこで、バオバブオイルやバオバブパウダーを扱っているグループがいたんです。これは来たな! と思ったんですよ。商品もファーマーズマーケットなどで、けっこう良く売れていましたね。マラウイ人もヨーロッパ人も日本人もたくさん買うので、これは可能性があるかなと」

岡田さんは、2017年4月に帰国後、それまではヨーロッパが中心だったバオバブ製品の企画・販売を、7月から一人で取り組むことになります。個人で事業を始めた理由は何だったのでしょうか。

「地域開発は、現地の人たちが自立し、地域の人達の収入も向上し、継続的に豊かにすることを目標としています。マラウイでは、国際機関やNGOなど多くの地域開発のプロジェクトを実施していますが、プロジェクトの支援団体が帰国するとともに、10中8、9のプロジェクトが姿を消してしまっているのが現状です。その理由の一端は、売り先の確保と品質の向上が出来なくなることによるものではないかと思ったんです。小さくても民間事業を立ち上げて販路を確保すること。このことであれば、自分にもできるのではないかと思ったんです」

今年でちょうど4年。面白かったけれど、大変だったことも多々ありました。

「ホームページづくりなんてやったことなかったですから。56歳から始めた手習いですね。化粧品の知識も、ひとつもないのに(笑)。ラグビーは専門ですが、こっちはまったくのド素人です。本当にいろんな人からアドバイスをいただきました。人から喜んでお金を出してもらうことがいかに大変なことか・・・。初めて売れたときは涙がでました。でも、自分の好きなことをやっていたので、朝7時から夜11時まで働いても苦にはなりませんでした」

商品のラインナップと平和への思い

バオバブオイル 100ml:4,840円((税込)、30ml:2,640円(税込)
セット販売:6,820円(税込)

最近では、ビタミンEがアルガンオイルの約2倍という豊富な含有量で注目されているバオバブオイル。ビタミンEは、活性酸素から体を守る抗酸化作用が非常に強く、細胞の酸化をふせぐため、老化防止の効果が期待できます(参考:公益財団法人長寿科学振興財団)。

バオバブオイルは、肌の中に浸透して、本来の自分の中にあるチカラを促してくれるそう。抜群の使い心地は、一度使うと必ずリピートされるほど実感できます。

オーガニックアロマ配合(オレンジ&ラベンダー)
30ml:2,860円((税込)

ラベルの女性は青年海外協力隊のデザイン隊員が描いてくれたもの

オイルなのに塗ってもベタつかず、スーッと浸透していくとのこと。

「レストランで働く方から、ハンドクリームを塗ると指紋がグラスに残るけれど、バオバブオイルは残らないというご意見もいただきました。さらに、すべすべ感も持続します!」

バッグの中に入れておくと便利。
バオバブオイル(右) 30ml:2,420円((税込)、
(左)10ml:1,210円((税込)

オイル以外は、葉はビタミンがたくさん含まれているため下痢止めや解熱の薬に、根はマラリアや強壮剤に、樹皮は屋根、ロープ、バスケットやネットにも活用されてきました。バオバブは、人々の生活に密着した素材としても使われてきたもの。

「鉄分や食物繊維、ビタミンCが豊富なバオバブの実の粉『バオバブパウダー』は、昔からよく食べられていたんですよ。この実の粉は、木になったまま乾燥する天然非加熱のドライフルーツパウダーなんです。ビタミンCは、熱に弱いですが、非加熱のパウダーなので、天然のビタミンCがそのまま残っています。今でも、アイスキャンディーにして現地の子ども達もよく食べています」

バオバブパウダー 250g:3,510円((税込)

ほんのり酸味があるバオバブパウダーは、ライチジュースなどと合わせたり、ヨーグルトに入れたり、これからの季節にピッタリ。気軽に檸檬の代用として、酢の替わりに使えるイメージです。賞味期限も18カ月と長く、常温で保存可能。

バオバブパウダー 40g:756円((税込)

岡田さんには、目指す社会のカタチがあります。

「それぞれが努力して強くなり、互いに繋がって支えあっていて、全体として調和している社会です。誰かが誰かの下に入るピラミッド型の依存した関係ではなく、大きな一つの力が全体を統制することでもない。

ラグビーチームを例にすれば、それぞれ違った個性があっていい。それぞれの個性が最大限に活かせていて、さらに互いに支えあっている。依存状態になっていない。その上で、全体として調和がとれているチームが本当に強いと思うんですよ」

岡田さんが個人で仕事を初めた理由が理解できました。

「それぞれが強くなることで、『少し幸せ』、『少しリッチ』で支えあっている。頼りあっているのではなく、自立しているので言いたいことが言える。そんな『つながり』が平和な世の中の礎になると思います」

バオバブを通して人々の笑顔を広げたいという思いが、バオバブとサンライズという名前にも込められていました。

【新商品】バオバブ&サラシア ビスケット:7袋入り700円((税込)

帰国の時には、一緒に働いていたJICAスタッフがバオバブの木の絵をお土産にくれほど、バオバブ好きで有名になったそう。バオバブの木の下で集会をすると良いアイデアが生まれるという言う伝説もあります。バオバブは、遠い国の出来事を、平和について、貧困について、他人事ではなく身近なこととして考えられるきっかけになるのではないかと感じました。

バオバブ・サンライズ 
https://www.baobab-sunrise.com/

企業情報

 

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