2014年12月11日から13日まで、東京ビッグサイトで開催された環境展示会エコプロダクツ。その一角にグリーンライフスタイルマーケット、グリーンストアーズとNPO・NGOコーナーが設置されていました。ここから興味深い製品や情報をご紹介します。
奇しくも筆者が住んでいるところ、稲城市のNPO法人「南山の自然を守り育てる会」が出展していましたので話を聞きました。都心に一番近い里山(さとやま)である南山の自然を守ろうと活動している団体です。
千葉県の稲毛市とよく間違われる『東京都』稲城市は、多摩ニュータウンの一番都心寄りに位置し、都内でも希少な梨やぶどうの産地でもあります。
京王線稲城駅を降りると、「本当にここが東京??」と思われるくらい。駅回りには商店街がない、というか、お店がほとんどありません。
昔は南武線沿線が稲城の中心で、京王線沿線は開発が遅れ、そのおかげで駅近くに里山が残っているというわけですね。
それでも、昭和50年後半から大手住宅メーカーによる南山の土地買収が始まりました。それに対して南山を保存しようという運動もスタート。紆余曲折を経て、2001年には南山の開発が決定し、2016年春には新しい町がオープンすることになりました。
里山(さとやま)というのは古くから地域の人々が農業や生活の為に手入れしながら育ててきた森や林のこと。里山の多様な環境には原生自然に劣らない豊かな自然生態系が保たれていました。
でも、農業が衰退し、後継者も少なくって来ると里山は萌芽更新などが行われず放置されるようになり、利用されなくなった里山はゴルフ場やニュータウン、大学、墓地など、さまざまな土地活用が進みました。
稲城駅と京王よみうりランドとの間にあり、都心に一番近い里山、南山もそんな里山の一つです。「南山の自然を守り育てる会」では、里山の自然を一部でも残すべく、「コーポラティブハウス・プロジェクト」を立ち上げました。それは、開発区域に設置される奥畑谷戸公園に隣接して奥畑ヴィレッジを作ることです。
▲南山の自然を守り育てる会のコーポラティブハウス位置模型
都内にありながら、田舎の雰囲気を楽しみたい、自然豊かな住環境を手に入れたい、街づくりや家作りに積極的の関わりたいという方の参加を募っているそうです。
あなたも、市立の病院や図書館が充実し、『主婦が幸せに暮らせる街』全国第2位(全国のママたちのためのモノNAVIマガジン『aene(アイーネ)』誌)にランクされた稲城の市民になりませんか?
連絡先:
コーポラティブハウス奥畑ヴィレッジのパンフレットはこちら