JAはくい(はくい農業協同組合)(石川県羽咋市 代表理事組合長:山本 好和)は自然栽培食材を軸にした地方創生を目標に、行政とともに自然栽培生産者を支援しています。無農薬・無肥料・無除草剤で米や野菜を育てる木村式自然栽培を実践・指導する「のと里山農業塾」を開催し、全国から塾生を受け入れるなど、自然栽培の発信地としての役割を積極的に担っています。
今年のオーガニックライフスタイルEXPOでは、自然栽培の完熟トマトを使用した「枡田トマト」、自然栽培の人参100%使用のジュース「屋後にんじん」、自然栽培米の玄米パックごはん「はくいの夢」など、自慢の自然栽培農産品を紹介します。【味ゾーン 小間No. 201】
・自然栽培完熟トマト使用「枡田トマト」
完熟で収穫した自然栽培のアロイトマトを更に追熟させて、瓶詰めにしました。日本食品分析センターでのデータ計測では、グルタミン酸値とリコピン値が通常のトマトの2倍以上。ミニトマトの試食も行いますが、そちらは「高級な和菓子を食べているようだ」と絶賛の声が上がっているそうです。
・自然栽培ニンジン100%のジュース「屋後にんじん」
自然栽培の「黒田五寸人参」を使用した、屋後さんのにんじんジュース。
リンゴ等を一切加えていないとは思えない美味しさが、好評を得ているとのことです。
・自然栽培パック玄米ご飯「はくいの夢」
自然栽培米コシヒカリの玄米を使用、一箱2合入り。
米飯味度値がとても高いのが特徴で、本物の玄米の味を手軽に味わえます。
なぜ、あえてJA(農協)が自然栽培?
羽咋市がある石川県能登半島はかつて、本州最後の「朱鷺(とき)」の生息地でした。その朱鷺のエサとなっていた「どじょう」は、農薬や化学肥料に頼り切った農業が引き寄せた土壌汚染の影響もあり、絶滅してしまったそうです。
「朱鷺が飛べる里山の環境を再び」との願い―土中微生物から昆虫・魚類・鳥類に至るまで本来の姿を取り戻したい、生命力が強く競合に負けない、本当に安心で安全な国産の無農薬農産物を作り出したい―そんな思いが、JAによる自然栽培への挑戦を実現させたとのこと。
若い就農者の移住で活気がもどった―祭りが復活した地域も
羽咋市に自然栽培での就農を希望する人々の移住が増えたお陰で、近年では徐々に活気が増え、いわゆる「限界集落」だった地区に秋祭りが復活するといった影響も表れているそうです。
世界農業遺産に登録された「能登の里山里海」を次世代に継承する試みは、はじまったばかり。今後が楽しみですね。
企業情報
JAはくい(はくい農業協同組合)