プラスチック製ストローに代わる自然に優しいストローが実現!トウモロコシ由来や木材ストローが相次いで発表

今年に入って海洋汚染の問題が世界中のメディアで大きく取り上げられるようになったかと思ったら、オーガニックやナチュラルレストランを始め、環境問題に関心を寄せる外食では、汚染原因となるプラスチック製ストローの使用を廃止する動きが強まりました。そして、今月、代替ストローのニュースが2つ、相次いで入りました。
 

自然分解するトウモロコシ由来ストロー

国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を重要課題と位置づけ、さまざまな取り組みを行っている株式会社すかいらーくホールディングス(東京都武蔵野市、代表取締役会長兼社長・谷 真)は、12月10日より、ガスト全店でドリンクバーに常備している使い捨てプラスチック製ストローを廃止。要望があった場合にのみ、トウモロコシを原料とした生分解性のバイオマスのストローを提供することを発表しました。
 

【地球環境保護に対するお客様へのご協力をお願いする POP を各テーブルに設置】

 
すかいらーくでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、使い捨てプラスチック製ストローの使用を順次廃止することを、すでに今年8月に決定し、代替ストローの素材として、紙、生分解性素材、食材等の導入を模索。最終的に生分解性のバイオマス(トウモロコシ由来)を使用することに決定したそう。

バイオマスは、ゴミとして捨てても、土中の微生物により最終的に水と二酸化炭素に分解されます。焼却した場合でも有害物質が発生せず、原料となる植物が光合成により二酸化炭素を吸収するため、大気中の二酸化炭素の量は変わらないことから、地球温暖化防止に貢献すると考えらたからです。
 

【使い心地も従来のストローとほとんど変わらないバイオマスストロー】

 

世界初!Wood Straw Projectによる木材ストロー

 
2018年12月11日、株式会社アキュラホーム(東京都新宿区、代表取締役社長:宮沢 俊哉)とザ・キャピトルホテル 東急(東京都千代田区、総支配人:末吉 孝弘)は共同で、「Wood Straw Project(ウッドストロープロジェクト)」の発足と、世界初(※1)となる「木材ストロー」の企画・開発・監修・導入について発表しました。

「Wood Straw Project(ウッドストロープロジェクト)」は、環境ジャーナリストの竹田 有里さんが、平成30年7月豪雨の被災地を取材した際に発案した「木材ストロー」の製品化に向け、アキュラホームとザ・キャピトルホテル 東急が賛同して始動したプロジェクトです。

 


【環境ジャーナリスト 竹田 有里さん】

このストローは、森林保全のために国内の間伐材(※2)を含む国産材を原材料としています。アキュラホームが企画・開発し、ザ・キャピトルホテル 東急が製品化へ向けた監修を担い、竹田 さんとともに幾度となく協議・試作を重ねて製品化に至りました。製造・販売は株式会社クレコ・ラボが担う予定です。この「木材ストロー」の製品化が間伐材の利用を促進し、持続的な森林保全の一助となると考えられています。

ザ・キャピトルホテル 東急では2019年4月までにホテル内全てのレストラン&バーのプラスチック製ストローの使用を廃止することを目指し、2019年1月16日(水)より、3階 「ORIGAMI」にて木材ストローの試験導入を予定しています。

 
プラスチック製ストローに代わるストローが求められています。多くの企業で試みが広がっていそうですので、2019年は代替ストローがいろいろ出てきそうですね。

 

※1 世界初・・・スライスした木材で巻き、ストローを製作・量産・導入
※2 間伐材・・・森林の木が成長するため間引きされた木材
 
 

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