自然型農業からの日本復興を目指して
日本豊受自然農株式会社(静岡県函南町)代表の由井寅子(写真上)さんは、東日本大震災直後に被災地支援活動に関わるなかで「安全で栄養がある食の供給」の重要性を痛感。自然な種、無農薬、無化学肥料、土づくりにこだわった自然型農業こそが復興につながるとの思いから、2011年秋に農業生産法人「日本豊受自然農」を設立しました。現在は静岡県函南町と北海道の洞爺湖畔の2ケ所に農場があります。
若者が収入面でも夢を持って就業できる産業に、農業の地位を高めたい。そのためには加工度アップやオーガニック、ナチュラルでの付加価値をつけていくことが必須と考え、産業として自立できる農業モデルの確立に挑戦しています。【新規就農者応援ゾーン 小間番号178】
自然な種、土づくりにこだわる「ホメオパシー自然農」
日本豊受自然農は在来種、固定種、自家採種など自然な種にこだわった農業を目指しています。農薬、化学肥料、有機肥料は不使用。落ち葉発酵堆肥や麹菌、竹乳酸菌、自社の野菜や牧草を食べさせて育った牛の糞などを畑に入れることで、多くの微生物たちの助けも借りた農業を実践しています。また、代表の由井さんはホメオパスでもあり、植物乳酸菌発酵液「アクティブプラント」やホメオパシーのレメディも野菜作りに利用しています。
竹水入り化粧品、自家製味噌、クッキー、ハーブ入り枕などを出展
オーガニックライフスタイルEXPO2017では竹水入り化粧品、自家製味噌、クッキー、ハーブ入り枕などを出展予定です。またその他に現在、農作物(米、小麦、大麦、大豆、野菜、ハーブ、果実など)、伝統的な農業加工品(味噌、醤油、豆腐、豆腐、漬物)、その他の加工食品や飲料(レトルト食品、パン、クッキー、フードパウダー、ジュース)、そして自社生産の原材料を使った石油由来化学物質不使用の化粧品シリーズなど、多岐にわたる加工品の開発・販売にも取り組んでいるとのことです。
▲化粧品シリーズ「木の花咲くや」「生草花」「スパジリック」
和食のオーガニクスレストラン、ショップを東京都内で展開
2014年12月、東京の世田谷区用賀に、オーガニクスな和食文化の創造と普及、そして子供たちへの「食育」を目指した豊受オーガニクスレストランを設立。併設のオーガニクスショップ、今年からスタートするインターネットモール事業を通じて、自然型の農家が消費者とダイレクトにつながるビジネスモデルの確立に取り組んでいます。
日本の農業を元氣に!
農業は国の礎。先祖から伝承してきた穀物や野菜の種や、豊かな国土が育んできた豊穣な環境と資源を、破壊せず回復していくことも私達の大切な使命だと自覚しています。
特に、「種子」の問題は大事なテーマと考えており、毎年主催する「日本の農業と食のシンポジウム」、「映画上映会」、「日本の種子(たね)を守る会」への参画なども通じて、「種子」を守ることの重要性を社会に訴え、自家採種などの自然型農業を推進しています。
企業情報
日本豊受自然農株式会社