有機認定面積は合計でおよそ2ヘクタールという広大な圃場
前回に続いてトルコのオーガニックパークYerlim園内の見学です。ルート左手の丘にはオリーブの林が広がり、アプリコット、リンゴ、プラム、イチジク、クルミやクリなども栽培されているとか。右手には前回紹介した鶏やヤギ・羊の小屋があり、その先には何棟もの大規模な温室が並んでいました。ここで、トマトやパプリカ、ナス、キュウリ、葉物などの野菜や各種ハーブが有機農法で栽培されています。
収穫した農産物は、園内のレストランや、YERLIMブランドで販売する加工品に使われるほか、地元のホテルやレストランにも供されるそう。そういえば、滞在したホテルの朝食にもオーガニックジャムコーナーがありました。
ちょうどトラクターに乗った農民のグループと会ったので温室の中を見せてもらいたいとお願いしましたが、事前の許可が必要とのこと。残念ながら、見ることはできませんでした。
料理のレベルの高いオーガニックレストラン
ルート途中左手に橋を渡した池があり、アヒルや鴨などが飼われています。この池を臨む形で広いテラスを備えたレストランがありました。現在はオフシーズンで、ショーキッチンやショーベーカリーは行われていませんでしたが、ハイシーズンには、多くの家族連れが入り、子供たちがショーを楽しむ様子を想像すると、壮観でしょうね。
ちょうど時分時だったので、ここで昼食をとることにしました。注文したのは羊のキョフテと仔牛レバーのケバブ。両方ともきちんと丁寧に手作りされ、直前に焼きあげられていて、これまでトルコで食べた料理とは違い、雑実のない、すっきりした味わい。まったく違ったクラスにある料理という印象で、トルコで一番おいしい食事でした。
銅製のケトルに入れた冷たい水がおいしい
まず、サラダがきて
キョフテ
仔牛レバーのケバブ
最後はクシャダスの名物、カボチャの甘煮のデザート
私たちが訪ねた時は本館では営業していませんでしたが、農園で採れた野菜や果物を乾燥させて飾り立てた重厚な雰囲気の本館は、結婚式や祝い事の会にも利用されるとか。
本館内部(左)と乾燥野菜とフルーツが飾られた天井(右)
オリーブオイルの長い歴史を一望
ルートが終わって公園を出たところの右側に、「オリーブオイル博物館」があります。こちらは入場が10トルコリラ。説明が全部トルコ語で展示物から歴史を追うしかできないのですが、オリーブオイルはトルコのちょうどこのあたりから南の地中海東部の地域で紀元前6000年ごろから作られているそう。ここでは、採取されたオリーブの実からどのようにしてオイルが取り出され、精製されるのか、その技術の起源から今日までの歩みが道具や装置、人形模型を使って展示されています。
オリーブオイルに続いて、ワインについての展示にも着手している様子でした。ここには、小さなミュージアムショップも備えられています。
オーガニックパークYerlim訪問の締めは、幸せなウエディングカップル!
博物館を出たところで、ウエディングドレスを着たカップルと飾り立てた車に遭遇しました。先ほどのレストランで式を挙げられるのでしょう。おかげさまで、私たちも幸せな気分で、Yerlimオーガニックパークを後にしました。
Yerlim 公式ホームページ:http://yerlim.com/
Yerlim Facebookページ:https://www.facebook.com/Yerlim-1434490720158679/
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