Global Organic Network代表・中村実代がオーガニックな人に会ってお話を伺うオーガニックインタビュー。国際的なオーガニックテキスタイル基準GOTS(Global Organic Textile Standard)について、GOTS地域代表(Regional Representative in Japan) 三好智子さんに伺います。
そもそもGOTSって何ですか?
─ 2月のBioFachニュルンベルクでお目にかかって以来ですね。その節はお世話になりました(笑)。まず、これまでの三好さんとオーガニックの関わりを簡単に教えてください。
三好智子さん(以下三好):こちらこそ、ありがとうございました!
「働く」という形で最初にオーガニックに関わったのは、カリフォルニアに留学していた学生時代です。CCOFという有機農業の普及啓発をしているNGO組織でインターンを経験したのが始まりですね。卒業後は日本の有機JAS認証機関JONAで認証業務に携りながら、IFOAM(国際有機農業運動連盟)JAPANの事務局のお手伝いもしていました。その他に、オーガニックツアーや国際シンポジウムの企画やコーディネイトをしたり、講師として有機JASセミナーにお招きいただいたり、オーガニックライフスタイリスト講座などで登壇したり、とそんな感じです。現在は、GOTSでの仕事と母親業で日々明け暮れています(笑)。
─ そうでしたね。オーガニックママでもいらっしゃる。そのお話はまた今度じっくり伺うとして、今日はGOTSのことを聞かせてください。そもそもGOTSとは何ですか?
三好: GOTS(Global Organic Textile Standard)は、オーガニック・テキスタイルの世界基準の名称であり、その基準を運営するNPO組織の名称でもあります。この時点ですでにややこしいですね(笑)
─ グローバルということは国際的な組織なのですね?
三好: ええ、そうです。ドイツのIVN、イギリスのSoil Association、アメリカのOTA、日本のJOCAの4団体が最高意思決定機関であるIWGのメンバーとなっています。基準の改定や技術的な問題はTC(テクニカル・コミティー)という部門が担当しているのですが、基準は3年に一回バージョンアップしているんですよ。
─ 各国のスタッフとも交流はある?
三好: ええ、もちろんあります。日常的なやりとりはSkypeなどを利用していますが、日本からの参加は時差が厳しくて…(笑)。年に1回の国際会議を、情報共有の場としても活用しています。
─ 三好さんはGOTSでどのようなお仕事をされているのですか?
三好: ひと言で言うと「PR」です。一般の方に知ってもらうためのリーフレットやパンフレットを作ったり、興味を持ってくださる企業への情報提供やコンサルティングをしています。作る人と買う人、両方にわかってもらうために、知恵を絞り、足を運ぶ毎日です。私のような仕事をしている仲間が世界に6人いるのですが、一緒に力を合わせてショートフィルムを作ったので、ぜひたくさんの方に見てほしいですね!
▲GOTSサイトで公開されているショートムービー。10カ国語の字幕があります!
GOTSのホームページ http://www.global-standard.org/
GOTS Version 4.0(和訳)はこちらからダウンロードできます→★
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