Global Organic Network代表・中村実代がオーガニックな人に会ってお話を伺うオーガニックインタビュー。今回は、「衣食住」丸ごとオーガニックライフを提唱。オーガニックコスメや自然食品・雑貨など人と地球にやさしい商品を扱うセレクト通販「オーガニック生活便」を始め、さまざまな活動をくりひろげている「アイシス」取締役 水上洋子さんに伺いました。
─ 初めてお会いしたのは、私がBIOFACHに関わり始めた2001-2年頃ですから、もう10年以上のおつきあいになりますね。当時、出版されていた「アイシスラテール」という雑誌がとっても素敵で印象に残っています。
水上洋子さん(以下水上):「アイシスラテール」は日本で初めての「環境と女性をテーマにした雑誌」だったのではないかしら。季刊誌として発行したのは1999年だけれど、もともとは、1992年に「人と地球にやさしいオーガニックライフ」を広げようということで立ち上げた環境NGOアイシスガイアネットの活動からスタートしています。「本当に伝えたい情報を読者に直接届けたい」「環境問題を憂えていても仕方がない、私たちが一歩でも取り組めることを伝えていこう」という思いから、オーガニックライフ情報誌の構想を練って…。と、なんだかんだ、実現までに7年かかりました。
─ 自社で出版されたのですか?
水上:いえいえ、最初はつながりのある出版社に持ち込んで営業しました。みんな、会ってはくれる。企画は面白いし、すばらしい、とも言ってくれる。でも、首を縦に振ってはくれない、という状態が続きました。
─ 企画は評価されるのに、出版にはつながらない、というのはどうして?
水上:身もふたもないことを言うと、やっぱり雑誌は広告で成り立っている、ということだと思います。特に女性誌の広告は、ファッション、化粧品と食品で成り立っているでしょ?私たちが伝えたいこととは真逆の価値観を持つ企業がスポンサーになるわけだから、それは無理というものよね。(笑)
─ 出版までにそんなご苦労があったのですね。その後、通販「オーガニック生活便」も運営されていますね。
水上:ええ。「掲載されている商品が欲しい、どこで買えるのか」という読者の声に応え、2004年に通販カタログ「オーガニック生活便」を発行しました。Web Shopの運営もスタートして、当初の目標である「経済的に自立できる環境NGO」を支える基盤となっています。
─ Web Shopを見ると、生活便というだけあって、生活全体をカバーする内容へと広がっています。なかでも、化粧品の基準がとても厳しく、アイシスが掲載しているなら安心、と定評があります。次回は、ぜひ、オーガニックコスメについて、お話を聞かせてください。
◆厳選したオーガニックコスメや自然食品・雑貨など、人と地球に優しい商品を扱う
セレクト雑貨 アイシスオーガニック生活便のサイト http://www.isis-gaia.net/
◆安心安全なオーガニックコスメを普及する活動をしている
JOCA日本オーガニックコスメ協会のサイト http://joca.jp/
 
《関連キーワード》
JOCA, アイシス, 日本オーガニックコスメ協会, 水上洋子