中国オーガニックの今現地レポートと有機認証制度(自然と農業編集部)

济南家畜業協会生態農業研究開発基地は、精力増強、滋養強壮、減量効果、老化防止効果もあるという石(漢方の一種)と、その他26種類の漢方を飼料に配合して生産された鶏卵を出品した。同社は山東省済南の山岳地帯で一万羽の鶏を飼養している。本卵は中緑華夏有機食品認証センターによる有機認証(COFCC)を取得。また、卵殻は濃い灰色をしており、栄養面でも、通常の鶏卵より亜鉛、セレニウム等のミネラルが多く含まれるという。しんせんや香港、マカオ等の消費者に好評であることから、今後は中国国内においてより代理店を増やしていく。

 

北京欧阁有機農場貿易発展株式会社は、生鮮野菜、果物、乳製品、蜂蜜、チョコレート、飲料水、醤油、離乳食、パスタ、穀物、豚肉等幅広い食材を扱い、中国において有機食品を扱う企業の中でも大手。本展示会では、生鮮野菜、生肉、漬物等を中心に多くの商品を出品していた。なかでも漬物は、中国の緑色食品認証の規格から外れた野菜を利用して作ったものだという。

 

(株)金沢大地は、「キッチン・ミル」を出品。「キッチン・ミル」はコムギや米、アワ、ソバ等の穀物を家庭で手軽に挽くことができるドイツ・コモ社製の電動石臼である。通常、製粉事業は大手企業が取り仕切っており、その社会的構造から家庭で製粉を行うことが困難な状況であることに同社が注目し、開発された。幅15cm×奥行15cm×高さ32cmの同製品を、中国市場では3,000元で提供している。同社の井村企画・製造・営業担当役員は「中国では食の安全に関心が非常に高まっている。同製品は家庭で挽くことが可能なため、食の『安心』にお役に立てればと思う」とした。

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